激レアモデル7600万円は妥当!? ベクター「W8」ってどんなスーパーカー?

1980年代、アメリカからスーパーカービジネスに乗り出したメーカーは多い。しかし、そのほとんど、というかほぼすべてがビジネスとして成功することがなかった。ここで紹介するベクターもまた、そうした夢見るスーパーカーメーカーのひとつであった。そのベクターが、たった17台だけ生産した「W8」は、現在の市場でどのような評価を受けているのだろうか。

米国カリフォルニアから生まれたスーパーカーメーカー「ベクター」とは

 魅力的な、そして高性能で高価なスーパーカーを作って、いずれは世界中のカスタマーに一目置かれる、フェラーリやランボルギーニのような成功を収めよう。そう考える野心家は、これまでの歴史のなかで数多く存在する。

ベクター「W8」の市販モデルは17台が生産され、オークションに出品されたのはシリアルナンバー「9」の個体(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's
ベクター「W8」の市販モデルは17台が生産され、オークションに出品されたのはシリアルナンバー「9」の個体(C)2020 Courtesy of RM Sotheby's

 そのなかには見事に夢を実現した人物も存在するが、その大半は夢半ばでスーパーカーの世界から撤退してしまっている。スーパーカーの新興勢力として成功するのは、かくも難しいことなのである。

 1990年代に、アメリカのカリフォルニア州ウィルミントンに、ジェラルド・ウィガードによって設立されたベクターもまた、そのような夢を抱いて誕生したスーパーカー・メーカーだった。

 彼らがまず開発したのは、「W2」と呼ばれるプロトタイプである。W2が発表された1989年のパリ・サロンの会場では、そのボディデザインは、多くのゲストの視線を集中させ、その評価もまたおおむね良好だった。

 その評価で確信を得たベクターは、ショーが終了するとすぐに、W2をプロダクションモデルとするための改良作業へと取りかかる。

 W2でのコンセプトは、「最先端の技術と最先端の材料を採用したスーパーカー」。そのため、プロダクション化に伴うコスト削減策として最先端技術/材料を見送ることはなかった。

 ボディにはCFRP、ケブラー、グラスファイバーが贅沢に使用され、当時のテストデータによれば0-60mph(約0-97km/h)は、4.2秒。最高速は242mphを(約387.2km/h)を記録することが可能であると発表されていた。

 リアミッドに横置き搭載されたエンジンは、6リッター仕様のV型8気筒だ。最高出力は625ps、最大トルクは880Nmとされ、これに3速ATが組み合わされている。

【画像】オークションにもめったに現れないベクター「W8」とは(22枚)

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