軽自動車に軽油はNG! なぜ日本は間違えやすい「軽油」と呼ぶのか
クルマに慣れていない人の場合、「軽自動車」に「軽油」を入れるトラブルを起こしやすいといいます。イメージとして、同じ「軽」という文字が使われるためのトラブルです。しかし、海外ではエンジン種別と同じく「ディーゼルオイル」などと呼ばれています。なぜ、日本では軽油と呼ばれるのでしょうか。
国内外で異なるディーゼルエンジンの燃料表記
ガソリンスタンドでは基本的に「レギュラー」「ハイオク」「軽油」の3種類がクルマの燃料として販売されています。
これまではガソリンスタンドのスタッフがクルマの燃料の種類を確かめて給油をおこなっていましたが、セルフ式ガソリンスタンドが普及したことにより自分で給油する機会が増え、その際に同じ「軽」の名称が付いていることから軽自動車に軽油を入れてしまうというトラブルが発生しています。
一般的にクルマのエンジンには大きくわけて「ガソリンエンジン」と「ディーゼルエンジン」があり、ガソリンエンジンはレギュラーかハイオク、ディーゼルエンジンは軽油を指定燃料としています。
基本的に軽自動車はガソリンエンジンであり、ほとんどはレギュラーガソリン指定となっているため、軽油を給油するとエンジンを破損させる恐れがあるのです。
一方、海外のガソリンスタンドでは軽油は「Diesel(ディーゼル)」と表記され、ディーゼルエンジン用の燃料だとひと目でわかるようになっています。
軽油という名前は「重油」に対し比重が軽いことが由来とされていますが、クルマ用の燃料として使うのであれば、海外のようにディーゼルと表記したほうが燃料の入れ間違いが少なくなる可能性もあります。
現在のディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて長距離時などの燃費が良いことなどから、トラックのみならず乗用車にも広く普及しています。
乗用車の燃料として使われはじめた歴史は意外にも浅く、トラックやダンプカーなど大型車両の燃料として使われてきた期間が圧倒的に長いのです。
資源エネルギー庁の調査によれば、2015年時点でクルマ用ガソリン需要は年間5150万キロリットルとされていますが、軽油は年間2568万キロリットルとおよそ半分です。そのうち2243万キロリットルをトラックなどの貨物車が占めています。
軽油はクルマ以外にもさまざまな産業で活用されています。例えば船舶や貨物列車のエンジン、ビルや発電所の発電機用燃料など、その用途は乗り物に限りません。
そうした業界では「ディーゼル」はエンジンや発電機そのものを指す場合もあり、燃料の名前を「ディーゼル」にすることで混乱を生じる可能性もあります。
実際にビルなど固定式発電機はディーゼル発電機と呼ばれ、燃料給油はガソリンスタンドが担っていることがあるため、動力と燃料を区別する意味があるのです。また、ガソリンスタンドのスタッフは以下のように話します。
「軽油の歴史は古く、かつては『焼玉エンジン』という古いエンジンの燃料でもありました。
これは昔の映画に出てくるポンポンポンと音を立てて動く『ポンポン船』にも使われ、明治から昭和40年頃まで存在しました。
軽油は現在でも一般需要より商用需要のほうが多く、歴史も長いので名前を変えていないのでしょう」
ガソリンスタンドのノズルに「ディーゼル」って書いとけばいい話じゃないの?「軽油」って書いておくメリットなんてないじゃん。固定施設への給油配送とは別問題だろ。惰性を「歴史」と騙るんじゃないよ。
ディーゼルは本元はディーゼル開発者の名前でありまして、軽油自体も比重からして売られている油脂で一番重い油脂ですので大半のタンクローリーがガソリンや軽油を混載するのは実はそれが理由なんです。
タンク内は波が立たないように部屋のように仕切られてますが各部屋を軽油で埋めるとタンク車シャシの軸重許容を超える可能性からして変な話ですが重い軽油を他の油脂と混載して許容内で輸送してるんですね、今はシャシの軽量化などで改善されましたが軽油って重いんですよ、また給油間違いに関してはエンジンの音質でディーゼルと誤認する人もいますね。
軽自動車の名称を低排気量車とか低規格車に変えたらどうでしょう