なぜトラックは3段階停止する? 後続車が惑わされる行為は安全なのか

すごい手前にあることも…なんで停止線の位置はバラバラ?

 多段階一時停止に関係する停車線ですが、道路によって位置が前後することが多々あります。このように停止線の位置が異なるのは、警察庁が定めた交通規制基準が関係しています。

 例えば、横断歩道では横断歩道の1mから5cm手前や、一時停止の規制がおこなわれている場所は、原則的に同一地点に設置するとしています。

 また、やむを得ない場合は、道路標識と道路標示が一対のものであると認識できる程度の位置に設置するとされています。

 こうして見ると、全体的に曖昧な基準にも感じられますが、どういった経緯で停止線の位置は決まるのでしょうか。

 首都圏の警察署のある交通課職員は以下のように話しています。

「停止線は、その交差点でもっとも安全と判断された場所に設置されます。この場合の安全とはクルマやバスだけでなく、道路の形状や、電柱や標識の位置関係、自転車含む歩行者などを考慮したものです。

 一度設置されても、新たなバス路線が追加されたり、学校が新設されるなどして道路状況が変われば、停止線の位置を再度見直される場合が多々あります」

市区町村など道路管理者が設置する「指導停止線」(イメージ)
市区町村など道路管理者が設置する「指導停止線」(イメージ)

 ちなみに、停止する義務のない停止線も存在し、「指導停止線」といいます。通常の停止線には法的効力があるのに対し、この指導停止線は市区町村が安全を確認するのが好ましいとした場所に設置されたもので、停止しなくても罰則は一切ありません。

 しかし、安全を確認するに越したことはありません。その土地よって道路状況は異なりますが、変わらずルールを守って安全運転を心がける必要があります。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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