カクカク系でも空力性能は日本一だった!? スバルの意外な初モノ車3選
スバル初のスペシャリティカーは初モノが盛りだくさん!?
●スバル初と国産車初があった「アルシオーネ」
1985年に発売された「アルシオーネ」は、スバル最初で最後のリトラクタブルヘッドライトを採用したモデルです。
外観は2ドアクーペのスペシャリティカーとしてデザインされ、まさに「クサビ型」という呼び方がぴったりなシャープなフォルムで、空気抵抗を極限まで抑えたデザインとなっていました。
実際に空気抵抗を推し量るCD値(空気抵抗係数)は0.29と、国産車で初めて0.3を下回る良好な値を実現。ドアミラーの形状やカバーされたドアノブ、スポイラー形状のトランクリッドなどにより、達成されました。
内装のデザインも個性的で、ダッシュボードやハンドル周りは、飛行機のコクピットをイメージ。
初期のモデルでは1.8リッター水平対向4気筒ターボエンジンのみで、FFと4WDがありましたが、後に2.7リッターの水平対向6気筒自然吸気エンジンも追加。
また、グレードによっては自動で車高を調整できるエアサスペンションが採用されるなど、見た目だけでなくメカニズムも先進的なクルマでした。
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近年、スバルは大きな転換期を迎えています。2019年末には、初代「レガシィ」から搭載された名機「EJ20型」エンジンの生産終了を発表。
また、かつてスバルの主力車種だった「レガシィB4」の国内販売を終えようとしています。
これまでもスバルは、世界初のCVT車や、30年以上もの開発期間によって実用化した先進安全技術「アイサイト」など、エポックメイキングな技術を世に送り出してきました。
そしてスバルは、次の世代に向けて歩みだそうとしているようです。
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