ノアヴォク&セレナに押され気味… わくわく感なら負けないホンダ「ステップワゴン」の販売動向とは
ステップワゴンが伸び悩む原因にはコンパクトミニバンの影?
ライバルたちには劣るものの、独自の装備による使い勝手の良さで支持を得ているステップワゴンですが、最近の販売台数が伸び悩む背景には、コンパクトミニバンの人気も関係しているようです。
これについて、別のホンダ販売店の店員は次のように話します。
「ステップワゴンなどのミニバンのおもなターゲットはファミリー層ですが、最近はファミリー層でも7人から8人乗りは必要ないというお客さまも増えています。
以前は大人数乗車が可能なミニバンに乗っていたけど、実際にはそれほどメリットを活かせず、買い替え時にコンパクトミニバンに変えるお客さまも少なくありません。
新規購入で最初にステップワゴンを検討されていたお客さまでも、子どもが一人しかいなかったり、運転に慣れない家族も運転されることが多いなど、それほどミニバンの大きさがメリットにならない場合には、価格も安くより運転しやすいコンパクトミニバンの『フリード』をおすすめすることも多いです」
ミニバンの購入を検討するユーザー層の選択肢に、コンパクトミニバンも加わることにより、同社内でもフリードというコンパクトミニバンがライバルになっていることも、ステップワゴンの販売台数が伸びない理由のひとつでしょう。
セレナやノア三兄弟のライバル車に比べて、勢いがないステップワゴン。その背景にはエコや少子化などによるユーザーのニーズの変化が影響していることが分かります。
現在は低迷しているといわれながらも、独自の装備による差別化で一定の人気を得ています。しかし、ユーザーのニーズも変化しつつあるなかで、ステップワゴンがどのように進化していくか今後の展開に期待したいところです。
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