さすがにエンジンがデカすぎでしょ!? 大排気量コンパクトカー5選
国産車にもあった! 大排気量コンパクトとは!?
●トヨタ「ブレイドマスター」

2006年に発売されたトヨタ「オーリス」は、現行モデルの「カローラスポーツ」の前身にあたるコンパクトカーです。
このオーリスをベースに開発されたのが、同じく2006年に発売された「ブレイド」で、オーリスよりも上級のプレミアムコンパクトというポジショニングとなっていました。
外観のデザインやエンジンがブレイド独自の仕様で、リアサスペンションがオーリスのトーションビームからダブルウィッシュボーンに変更されるなど、プレミアム感を高めています。
そして、2007年には3.5リッターV型6気筒エンジンと、常識はずれのパワーユニットを搭載した「ブレイドマスター」が追加されました。
外観は2.4リッターモデルとほとんど変わらず、フロントグリルの意匠程度で、エンブレムを見なければ気が付かないほどです。
最高出力は280馬力を発揮し、サスペンションは専用チューニングが施され、フロントの重量増に対応してブレーキも強化されています。
大きなエンジンを搭載したことで前後重量配分はフロントヘビーとなり、運動性能には賛否両論ありましたが、コンパクトカーに3.5リッターエンジンを搭載したということが称賛に値します。
●スバル「インプレッサ WRX STI A-Line」

スバルのベーシックなセダン/ステーションワゴンとして1992年にデビューした「インプレッサ」は、世界ラリー選手権で勝つことを目的に開発された高性能モデル「インプレッサWRX STi」が代表的な存在です。
代を重ねるごとに高性能化が進み、2007年に登場した第3世代ではステーションワゴンが廃止され、シリーズ初の5ドアハッチバックがラインナップ。
そして、2009年に登場した「インプレッサ WRX STI A-Line」は、WRX STIの5ドアハッチバックをベースに、2.5リッター水平対向4気筒ターボを搭載した、プレミアムなコンパクトスポーツというコンセプトで開発されました。
最高出力300馬力を発揮し、パドルシフトでスピーディなシフトアップ&ダウンできることを可能とした、ブリッピングコントロール付の5速ATのみを設定。
3つの走行特性(スポーツ、スポーツシャープ、インテリジェント)を設定できる「SI-DRIVE」や、前45:後55に設定されたトルク配分を、走行状態に応じて連続可変制御をおこなう「VTD-AWD」により、快適性も備えた大人のAWDスポーツカーとなっています。
2010年には18インチアルミホイール、ブレンボ製ブレーキキャリパー、アルカンターラ&本革内装などを標準装備した特別仕様車の「インプレッサ WRX STI A-Line Type S」を追加。さらに5ドアハッチバックのみの設定だったWRX STI A-Lineに4ドアセダンも追加され、Type Sには大型リアスポイラーが装備されました。
2011年に第4世代のインプレッサが登場しましたが、高性能エンジンを搭載したモデルは設定されなかったため、第3世代のインプレッサが高性能モデルの最後となってしまいました。
※ ※ ※
コンパクトな車体に大排気量エンジンというと前後重量配分の問題がありますが、それにも代えがたい魅力もあります。
ダウンサイジングターボの採用はますます拡大すると予想され、電動化も加速することは間違いないので、今回紹介したようなモデルは、今後二度と出てくることはないかもしれません。
Writer: くるまのニュース編集部
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