いまポルシェ2代目「ボクスターS」は、買いか否か!? 徹底検証!

ボクスターならゴルフだっていけちゃう!(ただしひとりで)

 一方、内装の構成は初代から引き継がれている。ステアリングやセンターコンソールは911の進化に同調していたり、エアコンルーバーが円形になったり、メーター上部のスリットにメッシュがあしらわれていたりと細部の変更は見受けられるが、基本的な使い勝手に大きな違いはない。

 スポーツ性を特徴としながらもレーシングバケットのように深過ぎないシート形状とするあたりも、ポルシェに共通して見られる点だ。乗降のし易さはもちろんのこと、体勢の自由度が高いので進路変更や駐車の際などでも周囲を確認しやすい。

サイドビューは、それほど大胆な変化がない初代(右)と2代目(左)ボクスター
サイドビューは、それほど大胆な変化がない初代(右)と2代目(左)ボクスター

 前後のラゲッジスペースの広さも従来通りだ。エンジンはリアミッドに搭載されているので、フロントフードのなかには深々としたトランクスペースが存在する。リア側は浅めだが幅があり、頑張ればゴルフバッグも入るらしい。ただしドライバーなどの長尺な何本かは助手席に入れる必要があるとかないとか。

 私はさほどゴルフを嗜まないので実際には試していないが、例えばセダンなどではリアトランクに収まりきらずに後部座席を占領することのある、カメラや三脚などの撮影機材&ヘルメットをはじめとしたレーシング装備一式も、ボクスターであればすんなり収納できる。この容量であれば、数泊の2人旅行なども軽々こなせるだろう。

 987型ボクスターSにはPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネジメントシステム)が搭載されており、ホイールのインチサイズアップ、ブレーキ周りも強化され、エンジンパワー的にも素のボクスターよりワンランク上の仕様だ。

 紹介するボクスターSの個体は走行距離6.9万kmで、市場相場から販売価格を想定すると230万円くらい。初代であれば100万円台も視野に入ってくるが、2代目の987型となると整備状況の懸念もあるので200万円を切らない個体を選びたいところ。

 また、オープンカーの純粋なスポーツハンドリングを楽しみたいなら、素のボクスターの選択もあり。となると、ダウンサイズエンジンで車重も軽くなった3代目981型ボクスターも気になってくるのだが、この方向でクルマ選びを考え始めると、最終的には新車にいき着いてしまう。

 というわけで今回は、2006年当時で700万円台の車両価格だった987型ボクスターSが、まだ十分に乗って楽しめる状態の個体でありながら200万円台で手に入れられるようになってきたということが判明した。

 楽しい中古車選びの悩みは加速するばかりだ。

【画像】初代と2代目のボクスターの違いを写真でチェック!(23枚)

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