祝110周年!! イタリア本国で祝うアルファ ロメオ公式イベントの現地レポート!
コロナ禍のために、本国イタリアでのアルファ ロメオ110周年記念イベントは当初の予定よりも縮小して開催された。それでも、アルフィスタにとっては心に残るイベントであった。その模様を、実際にイベントに参加した野口祐子さんにレポートしてもらおう。
イタリア本国で、無事にアルファ ロメオ110周年イベントが開催!
1910年6月24日、ミラノのポルテッロ地区95番地にA.L.F.A.が誕生(Alfa Romeoと呼ばれるのは1920年以降)。
それから110年の月日が経った。この間に第一次世界大戦、第二次世界大戦と2つの世界大戦、ムッソリーニのファシスト政権、王国から共和国、学生運動、組合運動、湾岸戦争、その他、思い起こすだけでも数え切れない出来事が起こった。
その度にアルファ ロメオは幾つもの危機に陥ることになる。しかし! その状況下でも「蛇のマーク」は、走って走って世界中のモーターファンの心を虜にした。そんな、いくつもの山あり谷ありの歴史を乗り越えての110年だった。
思えば10年前の100周年記念の時は、大々的にイヴェントがおこなわれた。世界中からアルフィスタがやって来て、アレーゼ周辺は毎日がお祭りで賑やかだった。
いまでもその感動は体の中に残っている。そして今年の110周年記念となる2020年が明けたと思ったら、新型コロナウイルスが発生し、世界中に蔓延。
イタリアの感染者はみるみる増え、次々と街が封鎖され、ミュージアム、博物館と人が集まりそうなところもすべて封鎖となった。もちろんアルファ ロメオミュージアムも閉館。そうこうしているうちに家から外に出ることもコントロールされ、誰もが想像したことがないパンデミックが世界を変えてしまった。
ミュージアムはこのまま閉館してしまうのか、楽しみにしていた6月の110周年記念はどうなるんだろうか……。世界中のアルフィスタの心が揺れた。
6月に入り、じわじわとアルフィスタの間で噂が流れ始めた。110周年記念は開催されるだろう、しかしどんな規模になるかはまったくわからない、と。
その後、やっとイベントの内容が発表された。そして6月24日にミュージアムを再オープン、今回は、特別にミュージアムのバックステージ(収蔵庫)を史上初めて公開、またミュージアム併設のミニサーキットでのアルフィスタの愛車パレードランの企画や、新「ジュリア」の高性能バージョン「GTAm」のお披露目も併せておこなわれる、とのことだった。
Biscioni Piacenzaの熱い熱いアルフィスタのグルーブに連絡をしてみると、「僕たちは朝8時に出発してパーキングの周りに赤いアルファを並べるんだ、いろんな色が混ざるとバラバラになってしまうからな。これは僕たちのアルファへのオマージュだ!」とのこと。
トリノのBiscioniのチームは40台以上のアルファで参加するという。なかにはコロナで参加を躊躇しているアルフィスタもいたけれど、熱血アルフィスタは皆24日を楽しみにしていたようだった。
●6月24日:イベント当日
午後1時頃ミュージアムに到着。さすが、Biscioni Piacenza! ミュージアムの前にはしっかりと赤いアルファが整列していた。やはり、赤が集まると血が騒ぐ。
心配していたけれど、駐車場には既に沢山のクルマが停車していた。チケット売り場も行列。何を隠そう、このイヴェントをおこなうにあたり、ミュージアム側はかなり神経を尖らせていたようだ。
つい最近まで人が集まるところはすべてクローズになっていたので、オープンには世間が注目をしていた。何かあっては世界中にマイナスイメージが伝わってしまう……。手の洗浄、体温測定、距離調整、マスク着用は厳重におこなわれた。
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