祝110周年!! イタリア本国で祝うアルファ ロメオ公式イベントの現地レポート!
マニア必見のアルファ ロメオミュージアムのバックヤードとは?
コロナ禍の状況下であるため、大きなイヴェントは控え、アルフィスタならではの企画で進められた。
入り口を入るとすぐにカモフラージュされた「ジュリア・ベルリーナ」のプロトタイプ、ローマ法王専用の装甲「アルファ6」、FFのプロトタイプ「Tipo103」、そしてALFA設立以前の「ダラック8/10HP」が展示されていた。
2015年リノベーション以前のミュージアムに展示されていたアルファ ロメオエンジン(その名もタイプ110)搭載のアンブロジーニ・グリフォ機、通称アンジェロ・ディ・ビンビ(子供達の天使号)も今回の再オープンで見ることができた。
そしてメインは歴代のアルファ ロメオのカラビニエリ車(国家警察)。1980年代後半まではすべてイタリア車を使用していたカラビニエリ。「ジュリア・スーパー」、「アルフェッタ」、「アルファ90」、「75」、「ジュリア・スーパー・コンビナータ(ステーションワゴン)」と4輪駆動の「マッタ」が一堂に会して展示されていた。イタリアがイタリア車に守られていた時代だ、懐かしい。
そしてもうひとつのメインは、バックステージ見学。予約者のみに限られてのツアー。これは凄い! 今までミュージアムに展示されていないクルマ、昔々に展示されていたクルマなどがびっしり並んでいた。
一番に目に飛び込んで来たのは「6C2500 SS Corsa」と「RL」。そして参戦には至らなかったグループC耐久レーサー「SE 048SP」、その後方に「33ストラダーレ」をモチーフとしてデザインされた「ディーバ」と、マスクをした参加者達は大興奮。
なかには引率のスタッフの指示に従わず興味のある車両にどんどんいってしまう参加者も出てきた。
その他にもインディー・カー、F1、市販車の様な外観ながら中身はF1のような「164プロカー」、33ストラダーレベースの「クーネオ」と「ナバホ」、「アルフェッタ・スパイダー」、「イーグル」などのスタイリングコンセプトカーが並び、その横にはザガートの「ゼータ6」、SUVのデザインスタディの「カマル」、とアルフィスタにとってはアリババの洞窟ツアーの様だった。アルフィスタにとっては堪らない企画!
またミュージアム一角には新ジュリアのGTAmと往年の元祖「ジュリア・スプリントGTA」が2台並べられていた。
同じ目的で開発された50年以上の月日を乗り越えての2台のクルマ。時代の変遷とは? と思わず考えてしまった。
夕方になると、パレードが始まった。みな自分のアルファ ロメオでミュージアム前のミニサーキットを走行。どのようにスケジュールが組まれていたのか、当日は参加者にはまったくわからなかったのだけど、なんと「AR110」の文字がクルまで描かれており、後日サイトに掲載されていた。 その模様もプロの映像撮影スタッフで記録されてネットで公開された。
またこのパレードの最中にミュージアム内では往年のアルファ・レーシングドライバーのアルトゥーロ・メルザリオ氏や、来訪者のインタビューも公開された。
イタリアではよくあることなのだが、イヴェントはいつも狐につままれたように進行する。でも最後のまとめはびっくりするほど素晴らしい。まさにこのイヴェントもアルファ ロメオそのものだ。
国境、州境の行き来が自由になったといっても、まだ国境が封鎖されている国もあるなか、ドイツ、オランダ、フランス、スイス、英国、ロシア、日本(EU在住)から110周年記念の為にわざわざアレーゼに多くの人が訪れた。
そのなかには自走で、愛車のアルファ ロメオに乗って参加してくれた人もいる。皆、真のアルフィスタだ。
しかし、コロナでこのお祝いに駆けつけることができなかったアルフィスタも多かったのだろう、ミュージアムには世界中のアルフィスタからたくさんのお祝いメッセージがSNSを通じて届けられた、という。
アルファ愛は、コロナにも負けず、まだまだ世界中に健在だ。さて、2030年、アルファ ロメオの120才の誕生日はどうなるだろう……。
もちろん、“アルフィスタがいる限り、アルファ ロメオは永遠だ”
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