ワイルド系のSUVミニバン!? 三菱「エクスパンダークロス」が販売拡大へ
三菱がアセアンで販売する「エクスパンダークロス」が、2020年7月16日よりベトナムでの販売を開始しました。日本にはないエクスパンダークロスとは、どのようなモデルなのでしょうか。
ミニバンとSUVが融合した三菱「エクスパンダークロス」
三菱は、クロスオーバーMPV(マルチパーパスビークル)の「エクスパンダークロス」を、2020年7月16日よりベトナムで発売しました。
アセアンで人気のコンパクトMPV「エクスパンダー」をベースとしたエクスパンダークロスは、ミニバンとSUVが融合したモデルで、シリーズの最上位モデルに位置づけられています。
エクスパンダークロスは、SUVを強みとする三菱らしさを際立たせ、エクスパンダーのMPVならではの使い勝手が良く広い室内空間と快適な乗り心地に加え、SUVとしての力強い走りや高い走破性を実現しました。
外観は、フロントデザインに「ダイナミックシールド」を採用するとともに、バンパー下部にはSUVらしさを強調する専用スキッドプレートを装着しています。
LEDヘッドライトやポジショニングランプの位置を変更し高い視認性を確保。バンパーに組み込まれた大きなLEDフォグランプは、跳ね石や浸水からのダメージを極力受けないように配置しました。
リアにおいても、バンパー下部にフロントデザインと同調する大型スキッドプレートを組み合わせ、タフなイメージを引き立てています。
ボディサイドには、ブラックのホイールアーチモールディングを追加。エクスパンダーより50mm広い全幅と、前後モールディングを繋ぐようにドア下部へ追加されたブラックのドアガーニッシュ、17インチの大径タイヤなどにより、SUVらしいワイルドさを演出しました。
エクスパンダーで好評のクラストップレベルの室内空間は、3列シート7人乗りを実現。3人でも快適に座ることができる2列目シートは、タンブル機構を搭載することで、3列目シートへのアクセスを容易にしています。
2列目(60:40分割)および3列目(50:50分割)のシートバックは、荷物の大きさや形に合わせて使えるよう、簡単な操作で折りたためむことが可能です。
3列目を使用する7人乗りの状態でも、5ガロンボトル(19リットル)4本、もしくは標準的なベビーカーを入れるのに十分な荷物スペースを確保。
さらに、チルトとテレスコピックの調整が可能なステアリングホイールやクルーズコントロール、クラストップの高効率エアコンディショナーなど、快適性を担保する装備を搭載しています。
パワートレインは、エクスパンダーと同様の1.5リッターガソリンエンジン(4A91型)を搭載し、トランスミッションは4速ATと5速MTを用意しています。
このエンジンは、既存の4A9シリーズを強化したもので、静粛性と燃料効率が向上。また、エンジンだけでなく、高性能の吸音材と防振材を使用することにより、高い静粛性を実現しました。
さらに、エクスパンダーに比べて20mm車高を高くし、クラストップの最低地上高となる225mmを確保。これにより、荒れた道路や浸水した道路での走破性を高めたほか、ドライバーの視認性も向上しています。
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エクスパンダークロスのベトナム投入について、三菱自動車 COOの矢田部陽一郎氏は、次のようにコメントしています。
「力強いデザインや実用性を求めるベトナムのお客さまの幅広いニーズに応えるべく、エクスパンダークロスを投入しました。
ベトナムは、アセアン地域における当社の成長戦略を支える重要な市場です。生産事業と併せ、引き続きベトナムの経済発展に貢献していきたいと考えています」
2017年にインドネシアでエクスパンダーを販売開始以来、エクスパンダークロスを含むシリーズ合計での販売台数は約26万台に達しました(2020年6月末)。
また、タイ、フィリピン、ベトナムにおいては、2019年度にクラストップの販売を記録しています。
エクスパンダークロスは、2019年11月にインドネシアで発売され、2020年3月にフィリピン、タイへと展開を拡大。今回のベトナムへの投入で4か国目となり、アセアンにおけるさらなる販売拡大を狙うとしています。
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