熱狂的人気の三菱「ランエボ」はなぜ生まれた? 怪物4WDセダンの魅力とは
TVCMなしでも3日で完売! 追加で2500台以上を生産
ランサーエボリューションは、デビュー時はTVCMや目立った告知もなかったにも関わらず、ホロモゲーション取得用の2500台はわずか3日間で完売してしまったほど人気を博します。
急遽、2500台が追加生産されたほどで、最終的には7628台が販売されました。
そして詳細について見てみると、全長4310mm×全幅1695mm×全高1395mmというボディサイズは、ベースとなった「ランサー」より全長が40mmほど伸びた程度でした。
また組み合わされるトランスミッションは5速MTのみ、駆動方式は4WDのみの設定でし、タイヤサイズは前後とも195/55R15です。
また「VR-4」から単純にエンジンとドライブトレインを移植したわけではなく、車体剛性をアップさせるなど最適化や、アルミ製ボンネットフードの採用などでさらに軽量化をはかり、大きな開口部を持つフロントバンパーや大型リアスポイラーなど専用装備で武装。
GSRでは車内もレカロ製シート&MOMO社製のステアリングも奢られるなど、コンパクトサイズながらもスポーティな雰囲気をまとっていました。
ランサーエボリューションは、WRCのグループA規定で1993年の開幕戦から1994年の第3戦までワークスマシンとして参戦しました。
優勝はできなかったものの、小型軽量なボディ+ハイパワーエンジン+4WDというラリーカーの定番スタイルを示していました。
なによりも2リッタークラスで当時最強の「スカイラインGT-R」に匹敵する速さを誇るモンスターマシンとして、歴史にその名が刻まれています。
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ランサーエボリューションはこの後シリーズ化されて、ベース車両であるランサーのフルモデルチェンジに合わせ、第1世代(ランエボIからランエボIII)、第2世代(ランエボIVからランエボVI)、第3世代(ランエボVIIからランエボIX)、第4世代(ランエボX)と大きく区分けされています。
それぞれの世代によって特徴や方向性が異なりますが、いつの時代も最速のハイパワー4WDセダンを目指す存在であり続けました。
そして、ランサーエボリューションの歴代モデルは日本のみならず海外でも一部で熱狂的な人気となっています。そして生産が終了したことでさらにディープな人気が過熱、結果として「ランエボ」の中古車にプレミアが付く事態になっています。
'92年に登場した、三菱ランサーエボリューションは、三菱ランサーをベースにした、ラリー専用のスポーティーセダンです。2代目はランサー、3代目はランサーセディア→ランサー、4代目は、ギャランフォルティスをベースにしたクルマです。'22年か'23年以降には、次期ミラージュのセダンベースに、ランサー&ランサーエボリューションを復活したら良いんじゃないの。久々の三菱セダンの期待を叶えます。