最初の1台がラインオフ! アストンマーティン「DBX」がついにデリバリースタート

アストンマーティン初のSUVとして期待がされている「DBX」の市販モデル第1号が、ついにラインオフ。2020年7月後半にはデリバリーがスタートする予定だ。

アストンマーティン初となるSUV「DBX」が、ついにデリバリー体制に入った

 2020年7月9日、アストンマーティンが英国ウェールズのセント・アサンの新しい製造施設に対する投資を発表してから約4年が経過した今月、「メイド・イン・ウェールズ」となる最初のアストンマーティンが工場からラインオフした。

アストンマーティン初のSUVである「DBX」の市販モデル第1号が、ついにラインオフした
アストンマーティン初のSUVである「DBX」の市販モデル第1号が、ついにラインオフした

 アストンマーティン「DBX」は、2015年からバーチャル・モデルを活用した開発がスタートし、2018年から開始された実地テストに至るまで、広範囲な開発プログラムが重ねられてきた。

 アストンマーティンがこれまで参入してこなかったSUVのセグメントに、SUVに期待される多用途なキャラクターと、スポーツカーのダイナミックなパフォーマンスを融合したDBXは、新たなSUVの基準を打ち立てるのではないかと期待されている。

 アストンマーティン暫定最高執行責任者(COO)のキース・スタントンは、次のように述べている。

「本日、この場所で、アストンマーティンDBXの最初の生産車のラインオフに立ち会うことができて、非常に嬉しく思っています。

 元英国国防省の施設であったこの場所を、ワールドクラスの自動車製造施設に改装するため、献身的な作業を続けてきた弊社のチームを誇りに思います。

 今回の生産再開は、アストンマーティンの全従業員による不屈の努力と困難に立ち向かう姿勢を証明するものです。最初のDBXのラインオフを見ることができるのは、大変名誉なことです。唯一残念なことは、すべての従業員が、この場所に来て、この記念すべき瞬間を祝うことができなかったことです。

 DBXは、高度なクラフトマンシップによるハンドビルド・カーでありながらも、最先端のテクノロジーを搭載して、ブランド精神そのものを表現しています。DBXは、生産車の約80%が海外で販売されることが見込まれているため、アストンマーティンにとって重要な戦略的モデルであると同時に、同社の優れた生産能力を明確に示すモデルでもあります」

 また、アストンマーティン・エグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマンは、彼が率いるチームがデザインした最初のSUVの完成を目にして、次のようにコメントしている。

「私たちは、アストンマーティン初のSUVであるDBXを、他のスポーツカーと同様、非常に誇りに思っています。私のデザイン・チームからエンジニア、車両ダイナミクス・チーム、そしてこの美しいクルマをここセント・アサンでハンドビルドしている熟練工に至るまで、アストンマーティンの力を集結した結果、DBXはアストンマーティンを素晴らしい未来へと導くクルマになりました」

* * *

 アストンマーティンDBXは、「メイド・イン・ウェールズ」の最初のアストンマーティンとなり、世界市場へのデリバリーは、2020年7月後半から開始される予定だ。

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