マツダ3代目ロードスターは初の3ナンバーモデルへ! 世界最速の電動ルーフ仕様も登場
世界中で愛されて、累計生産台数のギネス記録を持つマツダ「ロードスター」。2005年に登場した3代モデル(NC型)は、どのようなクルマだったのでしょうか。歴史を振り返ります。
日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した3代目ロードスター
マツダ初代「ロードスター」(1989年登場)と2代目ロードスター(1998年登場)は、5ナンバーサイズをキープしてきたが、2005年8月に登場した3代目ロードスター(NC型)はついに3ナンバーボディへと大型化がなされました。
これは当時の親会社だったフォードから、「RX-8」のコンポーネントをベースとして作ることを指示されていたといわれており、サスペンション形式も先代までの前後ダブルウィッシュボーン式から、リアのみマルチリンク式になるなど、RX-8と共有する部分が多く見て取れます。
搭載されるエンジンも、先代の1.6リッターと1.8リッターから、2リッターの「LF-VE型」へと排気量を拡大。そのため、大きく重くなってしまったというイメージがあるかもしれません。
しかし、ライトウェイトスポーツとして誕生したロードスターということもあり、ボディは剛性アップを図りながらも軽量化を実施。その結果、先代に対して曲げ剛性で22%、ねじり剛性で47%もの向上を実現しつつも、シャシ単体では1.6kg軽量になりました。
また、ボディ以外の部分もアルミ素材の多用や高張力鋼板化、プラスチックパーツへの置き換えなどの軽量化策を取り入れ、先代からの車両全体の重量増はわずか約10kgに抑えているのです。
なお、新たに採用されたパワートレインは、170馬力(MT車)を発生するLF-VE型ですが、これも先代まで採用されていたB型エンジンと同じく、FF車に先行採用されていたものを縦置きに改良したもので、吸気側S-VTや高圧縮ピストン、可変吸気システムなどを採用し、スポーツエンジンに生まれ変わっています。
そこに組み合わされるミッションは、新開発された6速MTと、従来型より改良された5速MTのほか、ATが一気に6速へと進化。ステアリングシフトスイッチも備えて、AT車でもよりスポーティな走りが可能になりました。
このすべてが一新された3代目ロードスターは、見事に第26回日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。これは1982年に「カペラ/テルスター」が受賞して以来、マツダにとって23年ぶりの快挙だったのです。
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