夏こそ再チェック必須!? 冬タイヤの正しい保管方法 除去しておきたい厄介者とは

冬に使ったスタッドレスタイヤ、いまの保管状態はどのようになっているでしょうか。状態によってはゴムの劣化を早めてしまい、冬季の安全が確保できなくなるだけでなく、高価なスタッドレスタイヤがすぐダメになってしまいます。夏のいまだからこそ再チェックしたい、冬タイヤの保管方法について紹介します。

夏に保管中のタイヤ空気圧、どうするのが正解?

――タイヤの保管について、そのほかに注意する点を教えてください。

 冬タイヤから夏タイヤに自宅でホイールごと交換されるお客さまで、次のシーズンが来たらすぐに使えるように空気圧を高めにしたがる人がいらっしゃいます。

 しかし、タイヤをホイールに装着したまま保管する際は、タイヤのゴムの劣化を遅らせるために空気を抜いて空気圧を低くするのが基本です。

「車両指定空気圧」が、クルマごとに定められていますが、使用していないときにも高い内圧を保持させていることはタイヤにとってはストレスとなりますので、エアは抜いてください。

 また、タイヤは横置きに積み重ねてください。平積みにする理由はエアを抜いた際にホイールの重さでタイヤが変形するのを防ぐためです。

 しかし、それでも下側になったタイヤが変形する場合もありますので、途中で積み替えをおこなうなどの注意をしてください。

 省スペースで冬タイヤを保管できるような縦置きのタイヤラックがありますが、タイヤがラックと接している部分だけに重さがかかり、変形してしまうことがあるのでお勧めできません。

 走行時の異音や振動などが確認されたタイヤは、高速走行時の事故を誘発するだけでなく、クルマの故障の原因となる場合もあります。

 もし、交換後に走行して“いつもと違う”と思ったら整備工場に相談するようにしてください。

冬タイヤの適切な保管場所とは
冬タイヤの適切な保管場所とは

※ ※ ※

 なお、タイヤの保管方法については、冬タイヤだけでなく冬季の夏タイヤの保管も同様です。

 また、保管場所は可能な限り物置やロッカーなどのなかが望ましいようですが、それが無理ならば直射日光を遮るタイヤカバーの利用も、雨ざらしになるよりは有利です。

 良い保管場所がないなら、オフシーズンのタイヤを預かる業者も存在します。タイヤを長持ちさせるためにも検討してみるといいでしょう。

【画像】オフシーズン時の劣化を防ぐ冬タイヤの保管方法とは? ささっと見る(10枚)

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