夏こそ再チェック必須!? 冬タイヤの正しい保管方法 除去しておきたい厄介者とは

冬に使ったスタッドレスタイヤ、いまの保管状態はどのようになっているでしょうか。状態によってはゴムの劣化を早めてしまい、冬季の安全が確保できなくなるだけでなく、高価なスタッドレスタイヤがすぐダメになってしまいます。夏のいまだからこそ再チェックしたい、冬タイヤの保管方法について紹介します。

オフシーズンだからこそ気をつけたい! 冬タイヤの保管方法とは

 降雪地域でクルマを日常的に使うドライバーにとって、冬はスタッドレスタイヤ(以下、冬タイヤ)が欠かせません。冬タイヤは2シーズンから3シーズンほど使用する場合が多いため、春先にサマータイヤ(以降「夏タイヤ」)に交換してから放置したままの人も多いのではないでしょうか。

 しかし、春から夏、秋にかけての保管状態によっては、高価な冬タイヤの劣化を早めてしまうこともあります。オフシーズンのいまだからこそ再確認したい、正しい冬タイヤの保管方法とは、いったいどのようなものでしょうか。

冬タイヤの保管で気をつけるべきこととは
冬タイヤの保管で気をつけるべきこととは

 冬タイヤとホイールのセットを保有している人の多くは、降雪の可能性がなくなった春に夏タイヤに履き替えますが、使用していないオフシーズンの保管状況によって、性能も含めたタイヤのライフサイクルは変わってきてしまいます。

 これは冬タイヤだけではなく夏タイヤにもいえることなのですが、単にホイールごと着け替えて、戸建住宅の人は自宅の裏など、マンション住まいの人はベランダなどにしまっておくだけの人が多いようです。

 冬タイヤを長持ちさせる保管方法について、タイヤショップのスタッフに聞きました。

――冬タイヤの保管で気をつけることはありますか。

 タイヤの保管の際には、きれいに汚れを落とすことが大切です。タイヤの主材料はゴムなので、冬場に走行した道路に融雪剤が撒かれていた場合など、成分が付着したまま残っているとゴムの劣化を早めることになります。

 水洗いして汚れを落としたあと、よく乾かし、水分がなくなってから保管するようにしてください。

 タイヤを洗うときの注意点としては、融雪剤が多く残っていた場合は手荒れを起こすことがありますので、ゴム手袋などを使ってください。

 冬タイヤは性質上、細かいパターンを持っていて小石などを挟み込みやすいので、洗う前には小石などの異物は除去しておいてください。

 保管場所については、直射日光が当たらず高温にならない場所で、雨も当たらず湿度が高くない場所にしてください。

 表面のゴムだけでなくタイヤ内部のカーカス(タイヤ骨格を形成するゴムで被覆したコード層)の素材も劣化が早まってしまいます。

【画像】オフシーズン時の劣化を防ぐ冬タイヤの保管方法とは? ささっと見る(10枚)

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