トヨタ「ハイランダー」は何者!? ハリアー&RAV4は三兄弟!? 人気SUVとの関係性
RAV4&ハイランダー&ハリアー、それぞれの登場経緯とは
現在は、同じプラットフォームを使った三兄弟ですが、成り立ちはそれぞれ異なっています。
初代RAV4は1994年に登場。当時のSUVは、オフロード走行を目的とした本格的なクルマとして位置づけられていましたが、乗用車タイプのSUV(クロスオーバーSUV)という新たな市場を開拓します。
その後、世界的なヒットモデルに成長したRAV4ですが、日本市場において2005年に登場した3代目の販売低迷に伴い、2016年に一旦幕を閉じます。しかし、その前の2013年には海外向けとして4代目「RAV4」が登場していました。
RAV4は、主にアメリカを中心に人気を不動した結果、アメリカ人好みのデザインを採用して2018年3月のニューヨークオートショーで5代目モデルを発表し、2019年4月に日本でも発売されることとなったのです。
初代ハイランダーは、日本では「クルーガー」という車名で2000年に発売され、2代目ハイランダーは、カムリのプラットフォームをベースに2007年に登場します。
日本では、クルーガーの後継車モデルとして、3代目RAV4をベースにした「ヴァンガード」が2007年に登場。2代目にフルモデルチェンジしたハイランダーは、北米や中国向けのSUVとなりました。
その後、現行の4代目ハイランダーは欧州市場にも導入されるなど、販路が拡大しています。
1997年に登場した初代ハリアーは「高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えたクロスオーバーSUV」として開発され、「高級クロスオーバーSUV」という市場を開拓します。
その後、2013年のフルモデルチェンジで登場した3代目ハリアーは、国内専用車モデルとして発売。2017年には前述の2リッターターボを追加設定して、3つのパワートレインを展開していました。
なお、2020年に登場した現行の4代目ハリアーでは、同年5月から国内の販売チャネル展開が全店舗で全車種の取り扱いに変更されたことや、北米市場でも販売されることなどにともない、歴代ハリアーの象徴だった車名の由来となる鷹のエンブレムがトヨタのエンブレムに変更されています。
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三兄弟は、異なる成り立ちや販売展開を経た結果、それぞれがグローバルで戦っていくトヨタを代表するSUVとなりました。
残念ながら日本市場にハイランダーが導入される予定はありませんが、RAV4やハリアーと似て非なるSUVとして、日本で販売されれば一定数の需要はあるかもしれません。
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