ランクル&プリウスが狙われる!? 盗難後に追跡可能な「GPSトラッカー」とはどんなモノ?

窃盗団にGPSトラッカーを発見されないために

 窃盗団は、目星をつけたクルマや持ち主について事前の下調べをおこなうといわれます。持ち主がクルマを利用する時間や不在タイミングのチェックはもちろん、クルマにどのようなセキュリティが装備されているかを調べてから犯行におよぶため、実際の犯行時間はとても短いことが多いようです。

 GPSトラッカーも、事前に存在に気づかれてしまうと、盗難中に取り外されてしまう可能性があります。そのためにも、窃盗団に発見されない場所に設置することが重要です。

 GPSトラッカーの取り付けをおこなったことのある整備工場のスタッフによれば「詳しいことはいえませんが、あたかも最初から純正部品のように存在している場所に設置することで、窃盗団の目を欺けるかもしれません」と話します。

 実際に、GPSトラッカーの取り付けは専門店でおこなうよう促しているメーカーも少なくありません。せっかく取り付けたGPSトラッカーが落下してしまったり、正しく機能しない事態を防ぐためにも、まずは販売店や専門的な知識と技術を持った店舗に相談したほうがよいでしょう。

毎年の調査で盗難被害が多いトヨタ「ランドクルーザー」
毎年の調査で盗難被害が多いトヨタ「ランドクルーザー」

 前述のココセコムでは、機器費用として1万2000円または1万9400円、そのほかに月額900円の利用料金がかかりますが、SIMカードや通信費用はかかりません。

 一方、大手ECサイトなどでは安価なGPSトラッカーも販売されていますが、こうした製品のなかにはSIMカードが別売りのものや、日本での通信方式に対応していないものもあるため、GPSトラッカーを購入する際は、端末料金のみならず、通信料金についても確認する必要があります。

 また、GPSトラッカーのなかにはバッテリーから電力を供給されている製品もあります。先述の「番犬ドンデII」ではマイクロUSB充電方式で約400時間(約16日)連続待受可能とされています。

 一方で、ココセコムは、カーバッテリーから直接電力供給を受けるタイプもラインナップ。双方にメリットとデメリットはありますが、どちらも日常的にクルマを使用している場合は電池切れの心配は少ないでしょう。

【画像】これが盗難被害に遭いやすいクルマ? ささっと見る!(40枚)

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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