ヒットしているクルマばかりじゃつまらない!? 現行モデルの迷車珍車5選
レアなスズキのSUVに、マツダのスポーツモデルとは!?
●スズキ「SX4 Sクロス」
2015年に発売されたスズキ「SX4 Sクロス」は、力強さを表現した外観や広い居住・荷室スペースが特徴のクロスオーバーSUVです。
スズキのハンガリーの子会社であるマジャールスズキで生産され、日本では輸入車として販売。
4WD車には、スズキ独自の4WDシステム「ALLGRIP(オールグリップ)」が採用されており、さまざまなシーンで優れた走破性と走行安定性を実現しています。
同社のSUVというと、長い歴史を持つ「エスクード」がありますが、SX4 Sクロスはエスクードよりもひと回り大型ながら価格は30万円ほど安く設定され、車格と価格が逆転するという珍しいケースです。
価格は安いのですが販売は好調とはいえず、発売からわずか2年後の2017年に、フロントフェイスの大幅な変更がおこなわれ、まったく別のモデルへと変貌。
さらに、2019年4月のマイナーチェンジでは、ミリ波レーダー方式の衝突被害軽減ブレーキが搭載されるなど、安全装備が充実しましたが、現在も販売台数は大きく伸びていません。
●マツダ「マツダ2 15MB」
マツダのラインナップでもっともコンパクトな「マツダ2」は、1.5リッターのガソリンエンジン、または1.5リッターのディーゼルエンジンを搭載し、全グレードで2WDと4WDが選べるなど、さまざまなニーズに対応したモデルです。
さらに、ガソリン、ディーゼルともに6速MTを設定し、上質でスポーティなコンパクトカーとして評価されています。
マツダ2自体はレアなモデルではなく、むしろマツダ車のなかでは堅調な販売台数を誇っていますが、レアなグレードとしてモータースポーツベース車の「マツダ2 15MB」をラインナップしています。
15MBは、モータースポーツへの参加を前提に装備を簡素化し、エンジンは1.5リッター直列4気筒ガソリンとスタンダードグレードと同じですが、プレミアムガソリン指定で最高出力116馬力と6馬力向上。
さらに、6速MTのトランスミッションと最終減速のギア比が変更され、最適化が図られ、カーテン&サイドエアバッグレスならば車重1020kgと軽量です。
モータースポーツ用となっていますがストイックなモデルではなく、エアコンやパワーステアリングなどの快適装備や、先進安全技術も搭載されており、普段使いもまったく問題ありません。
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かつて、マツダ2 15MBのようなモータースポーツベース車は、すべてのメーカーから販売されていました。
それほどまでに高性能モデルが販売されていて、モータースポーツへの参加のサポートもおこなわれていたことになります。しかし現在、そのようなサポートはほとんど見られません。
マツダとスバル、トヨタが、わずかにモータースポーツベース車を販売していますが、もはやモータースポーツへの参加が、クルマの性能を向上させる時代ではないということなのでしょう。
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