ヒットしているクルマばかりじゃつまらない!? 現行モデルの迷車珍車5選
月に1万台から2万台販売するような大ヒット車があるなか、数十台しか売れないクルマもあります。そうしたモデルの多くは、元々の販売目標が低く設定されているケースがほとんどで、メーカーもそれほど危機感は無いようです。そこで、現行モデルのなかから滅多にお目にかかれないレアなモデルを、5車種ピックアップして紹介します。
現行モデルの激レア車が一堂に会する!
自販連が発表した2020年6月の乗用車ブランド通称名別販売台数ランキングでは、トヨタ「ライズ」「ヤリス」「カローラ」が1位から3位に入りました。
3車合計で約3万3000台の販売台数と、コロナ禍においてもトヨタの強さが目立った結果ですが、一方で月販100台にも満たないクルマもあります。
その多くは、元々の販売目標が低く設定されているモデルのため、メーカーもそれほど危機感は無いのかもしれません。
そこで、現行モデルのなかから滅多にお目にかかれないレアなモデルを、5車種ピックアップして紹介します。
●ダイハツ「グランマックス」
ダイハツは、新型「グランマックス カーゴ」と「グランマックス トラック」を、2020年6月22日に発表しました。発売は同年9月4日が予定されています。
この2車はインドネシアの現地法人であるアストラ・ダイハツ・モーター社で生産し、日本に輸入・販売されるモデルで、ダイハツが日本で販売するクルマとして、初めての海外生産車です。
これまで、トヨタが「タウンエース(ライトエース)」として、2008年からダイハツからOEM供給(輸入)され販売していたロングセラーな小型商用車でしたが、今回、マイナーチェンジを機に本家のダイハツブランドでも販売することになりました。
新開発の1.5リッターエンジンに換装され、予防安全装備として同じく新開発のステレオカメラを採用した「スマートアシスト」を搭載。
ボディサイズは、グランマックス カーゴが全長4065mm×全幅1665mm×全高1930mm、グランマックス トラックが全長4295mm×全幅1675mm×全高1920mmとコンパクトなため、都市部で荷物の配送や運搬に適したモデルです。
これまで、ダイハツが生産してトヨタにOEM供給するケースは多く、現行モデルではトヨタが販売する軽自動車全般に加え、普通車では「トール/ルーミー、タンク」や「ブーン/パッソ」、「ロッキー/ライズ」があります。
ロッキーとライズで2020年(1月から6月)の販売台数を比べると、ロッキーが1万7455台、ライズが5万8492台と、ライズが圧倒的に上まわる状況なため、今後、グランマックスは激レアなモデルとなりそうです。
●三菱「i-MiEV」
三菱「i-MiEV」は同社の軽自動車「i(アイ)」をベースに、エンジンに替わってリチウムイオン電池とモーターを、車体のリアに搭載した電気自動車です。
発売は2009年からと日産「リーフ」よりも早く、世界初の量産電気自動車として大いに話題となりました。
しかし、補助金が交付されたとはいえ車両価格が約300万円と軽自動車ながら高額で、登場後は徐々に販売台数が低迷します。
そうしたなか、2018年4月にマイナーチェンジがおこなわれ、前後バンパーのデザインを変更。その際に全長が85mm伸びて3480mmとなったため、軽自動車から普通車になりました。
全長が伸びた理由は歩行者保護に関する保安基準の変更に対応したためで、出力や電池容量は変更されていません。
そのため、日本国内の販売はますます厳しい状況ですが、i-MiEVはこれまで52か国で累計約2万3000台を販売しており、日本独自の軽自動車規格でありながらグローバルカーとしての役目も果たしてきました。
●ホンダ「レジェンド」
ホンダのフラッグシップセダン「レジェンド」は、1985年に初代が発売され、現行モデルは2015年に登場した5代目にあたります。
元々は北米のアキュラブランドからの販売を目的に開発されたモデルで、5代目のボディサイズは全長5030mm×全幅1890mm×全高1480mmと、かなり大柄なクルマで、存在感を放つフォルムは流麗かつ躍動的です。
パワートレインは最高出力314馬力の3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンと、48馬力のモーターを内蔵した7速DCTを介して前輪を駆動し、リアアクスルの左右にはそれぞれ37馬力のモーターを搭載することで、システム最高出力は382馬力を発揮。
ドライブトレインには同社のスーパースポーツカー「NSX」と同様(エンジンの搭載位置は異なる)の「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)」を採用したことで、高級車でありながら高いコーナリング性能と安定した走りを実現しています。
2018年のマイナーチェンジでは、アキュラブランドでおこなわれたデザインコンセプトの統一によって、フロントフェイスを一新。
しかし、その後も国内市場でのレジェンドの販売が低迷していることからも、やはりアクの強いフロントフェイスに好き嫌いが分かれてしまっているようで、とくに後期型はかなりのレアモデルです。
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