汗かきさん注意!? クルマの内装が汗でボロボロ… どう予防すべき?

夏になると気になる汗。車内は外よりもさらに高温になる場合もあり、余計に汗が出てしまうこともあります。そんなとき、体を預ける場所を気を付けないと内装に思わぬダメージを与えてしまうかもしれません。予防する方法はあるのでしょうか。

普段のちょっとした癖がトラブルの原因に?

 夏にはどうしても汗をかいしてしまうものですが、それがクルマのシートに染み込んだりするとニオイの原因になるのではないかと気にする人は多いようです。

 シートは服のように洗濯することができませんが、少しでも汗の影響を抑えるにはどのようにすればよいのでしょうか。

クルマの内装をキレイに保つコツとは(写真はトヨタ「カローラスポーツ」の本革+ウルトラスエード表皮のシート)
クルマの内装をキレイに保つコツとは(写真はトヨタ「カローラスポーツ」の本革+ウルトラスエード表皮のシート)

 ある飲料メーカーによれば、気温23度の状況で4時間座っているだけでも、人は200mlの水分を消費するとされています。エアコンの効いていない真夏の車内では汗が多く出ることで、さらに多くの水分が失われていくことでしょう。

 シートへの汗染みやニオイが気になりますが、汗は内装に使われる素材に思わぬダメージを与えてしまうこともあるようです。ホンダの販売店スタッフは以下のように話します。

「車内では、休憩でリラックスした姿勢を取りたいとき、『ひじ掛け』や『ドアトリム』に触れるお客さまが多いと思います。

 こうした場所は人工皮革やレザーでつくられていることがあるため、長時間大量の汗が流れることで表面が劣化する可能性があります」

 クルマのシートやひじ掛けなどの人が触れる部分でよく使われる素材は、本革、人工皮革、ファブリックなどです。

 ファブリックは、織物ジャージやトリコットなどの布で編まれた素材で、原材料などのコストも安く抑えられることからさまざまな車種やグレードで使われています。

 一方、本革は牛などの動物から作られており、材料や加工コストが大きいことから主に高級車や高級グレードを中心に採用されています。そして、人工的に作られた本革に近い風合いを持つ素材が人工皮革です。

 ファブリックは通気性や吸水性に優れていますが、本革や人工皮革は表面に汗や汚れが染み込むとしわなどのダメージが発生します。

 同じ本革からなるバッグやシューズではそうした表面の変化を「エイジング」として楽しむこともありますが、クルマではよくひじをついてしまう場所や、乗り降りの際に擦ってしまうシート脇といった特定の部分にダメージが集中しやすく、エイジングのようにダメージを味とするのは難しいといわざるを得ません。

 そこに汗が加わることで、さらに見た目が悪化することもあり、トヨタ販売店のスタッフは「お客さまのクルマのなかにはひじ掛け表面がボロボロにはがれてしまったものもあり、そうなってしまうと部品交換しか手がありません」と話します。

 では、そうならないためにはどのような予防策やクルマ選びをすれば良いのでしょうか。トヨタ販売店スタッフは次のように話します。

「レザーやファブリックなどの素材にかかわらず、大量の汗が染み込むと吸水による型崩れが発生してしまいます。そのため、たくさんの汗をかいてしまう人は、ひじ掛けにカバーをかけるなどして、表面を汗から保護していただくのが良いと思います。

 また、ファブリックに比べレザーは表面劣化がわかりやすいので、そうした変化がどうしても気になってしまう場合は、ファブリック設定のある中間グレードをおすすめするようにしています」

 しかし、ユーザーのなかには「ほかとは違うものが欲しい」といった理由や、最上級グレードを選びたいというニーズもあります。その点について、前出のトヨタ販売店スタッフは次のようにも話します。

「じつは『プリウス』をはじめとした一部のモデルには、背もたれや座面にエアコンと連動したシートベンチレーション機能があります。冷気をシート内部から送風するので、汗が気になる人におすすめの装備です。

 プリウスの場合、最上級グレードのAプレミアムは本革シートで、さらにこのシートベンチレーションが標準装備となっていますので、革シートにありがちな汗による蒸れや表面の劣化は、ほかのクルマより少ないかと思います」

 このシートベンチレーション機能は、「クラウン」や「アルファード」などの本革シートを採用する上級車種にも多く設定されています。

 シートベンチレーション機能を重視する際は、比較的高級な車種や、同じ車種のなかでも上級グレードの装備表をチェックしてクルマ選びをすると、より良い選択ができるでしょう。

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