2億円オーバーか!? 世界にわずか11台のみしかない「ミウラ」とは?

たった11台という右ハンドル仕様

 今回「The Silverstone Classic Live Online Auction 2020」に出品されるミウラP400SVは、ミウラP400SVとしてもシリーズ終盤にあたる1972年型。ミウラ3世代のなかでも飛びぬけて完成度が高いといわれるとともに、現在のクラシックカー・マーケットでは最も価値が高いとされる時期の1台である。

●右ハンドルの超レアな一台

たった11台しか生産されていない右ハンドル仕様の「ミウラP400SV」(C)SILVERSTONE AUCTIONS
たった11台しか生産されていない右ハンドル仕様の「ミウラP400SV」(C)SILVERSTONE AUCTIONS

 新型コロナ禍以前、2億円オーバーで取り引きされたミウラの多くがP400SVであったことは、良く知られている。その理由として、全シリーズ通算で762台(ほかに諸説あり)のミウラが生産されたうち、P400SVは150台(シルバーストーン・オークションは「147台」と表記)のみという希少性も無視はできまい。

 でも、P400SVのマーケット評価を高めているのは、やはり「ちゃんと乗れるミウラ」ないしは「維持しやすいミウラ」であることが重要な要因となっていると見るべきだろう。

 この個体を含む、SV後期の94台では、エンジン/トランスミッションの潤滑系が分離され、機関部の信頼性が大幅に増したこと、初期モデルでは不安定と評価されたというハンドリングも、サスペンションの強化でスタビリティを増したことは、画期的であるがゆえに扱い難かったミウラでは、とても大きなプラス要素となる。

 もちろんピシっと仕上げられた車両に限ってのことだが、ミウラはP400SVになって、初めて完成の域に到達したともいわれているのだ。

 加えて今回の出品車両は、モデルによってはマイナス評価となることもある右ハンドル車なのだが、ことミウラP400SVについては、150台中わずか11台という生産台数がかえって希少価値を高めると評価される可能性も高い。

「シルバーストーン・オークション」社の用意したWEBカタログの写真を見る限りでは、エクステリア/インテリア、そしてメカニカルパートのコンディションは非常に美しい。また、特に望ましいとされるリミテッド・スリップ・デフやエア・コンディショナーなどの純正オプションが満載されていることも、価格を上昇させる要因となるだろう。

 さらに、1972年3月31日に完成し、この年の末ないしは1973年初頭に当時のオーストラリア・シドニーのランボルギーニ正規ディーラーが、国内の有名な愛好家に販売したことを皮切りに、現在に至るまでの来歴がすべて判明していることも、オークションの入札希望者には間違いなく好意的に判断されよう。

「The Silverstone Classic Live Online Auction 2020」の入札期間は、8月1から2日の2日間のみで、スタート早々から入札合戦になると思われる。

 エスティメート(推定落札価格)は公表されていないものの、おそらくはスタート価格から日本円換算でいうところの「億超え」は優に達成し、入札の進行次第では、新型コロナ以前の通例と同じく2億円前後までつり上がることは、現状のプレビュー段階でも充分に予想される。

 オークション終了後のレポートを楽しみにされたし。

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