実は屋根を閉じた姿こそ至高!? 美しすぎるオープンカー5選

残念ながら市販化されなかった美しいオープンカーとは!?

●トヨタ「FT-86 オープンコンセプト」

モーターショーに出展されたのみにとどまった「FT-86 オープンコンセプト」
モーターショーに出展されたのみにとどまった「FT-86 オープンコンセプト」

 トヨタ「86」はスバルと共同開発された2ドアFRクーペで、その名はかつてのコンパクトFRスポーティモデルの「AE86型 カローラレビン/スプリンタートレノ」をオマージュしています。

 世界的には希少種となっていたコンパクトFRクーペが登場したことで、世界中から注目を集めました。

 そして、2013年にスイスで開催された「ジュネーブショー」のトヨタブースに、86をベースにしたコンセプトカー「FT-86 オープンコンセプト」が展示され、大いに話題となります。

 基本的なスタイルは86と変わらず、ルーフは電動のソフトトップに変えられており、美しいフォルムを演出。

 その後、同年に開催された「東京モーターショー」でもFT-86 オープンコンセプトの右ハンドル仕様が展示され、来場者から高い人気を得て、その完成度の高さから市販化が大いに期待されましたが、現在まで市販には至っていません。

●フォルクスワーゲン「ゴルフ カブリオレ」

ベーシックカーながら秀逸なデザインの「ゴルフ カブリオレ」
ベーシックカーながら秀逸なデザインの「ゴルフ カブリオレ」

 フォルクスワーゲンが巨大な自動車メーカーになったのは、第二次世界大戦後に民生用に生産した「タイプ1」=「ビートル」があったからです。

 このタイプ1を始め、派生車にもオープンモデルをラインナップすると、アメリカを中心に高い人気を誇りました。

 その後、戦前に設計されたタイプ1の後継車として、1974年に初代「ゴルフ」を発売。

 コンパクトなボディに広い室内と高い経済性を実現するため、タイプ1の丸いボディのリアに空冷水平対向エンジンを搭載するRRレイアウトから、スクエアなボディのフロントに水冷直列4気筒エンジンを搭載するFFレイアウトへ一新されました。

 ゴルフのデザインを手掛けたのは巨匠ジウジアーロで、奇をてらうことなくベーシックカーとしてのシンプルさを極めています。

 そして、1979年にはソフトトップのオープンカー「ゴルフ カブリオレ」も加わりました。

 初代ゴルフ カブリオレは、前後席の間にロールバーが設置されるタイプのオープンカーですが、オープン時の開放感が損なわれるほどの影響はありません。

 また、クローズド状態ではオリジナルの3ドアのフォルムを忠実に再現しており、優れたデザインがキープされました。

 なお、初代ゴルフ カブリオレは第2世代が登場した後も販売が続けられ、さらに第3世代になって2代目カブリオレが発売された1992年まで生産されたロングセラーモデルです。

※ ※ ※

 オープンカーでのドライブは、真夏はかなりの苦行になりますが、それでも夜や早朝は気持ちのよいものです。

 やはり天井が無いことの開放感は何事にも変え難く、近年のモデルは風の巻き込みも上手に制御されているので、高速道路などでも快適です。

 しかし、髪型が崩れたり日焼けするなど、デートカーにはあまり適さないという声もあるので、注意してください。

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Writer: くるまのニュース編集部

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