盗まれやすい車には共通する特徴が存在!? 自動車盗難から愛車を守る方法とは
ドアロック&ハンドルロック以上の防止策が有効
盗難被害に遭わないためには、まずは自分で防犯対策を意識することが大切なようです。自動車盗難の主な手口は、以下になります。
・窓の隙間から針金などを差し込み、ドアロックを解錠し、車両に侵入
・ハンマーなどで窓ガラスを破壊し、車両に侵入
・工具を使ってドアロックを解錠、ステリングロックを破壊してエンジンを始動
・車体に隠してあるスペアキーを探し出す
・住居に侵入し、クルマのキーを盗みだす
・レッカーやけん引車で車両ごと持ち去る
・クルマを預かる業者になりすまし、キーを受け取る
最近はスマートキーの普及で、スペアキーを車体に隠す人は減っていると思われますが、窓ガラスを破壊して車内に侵入する、レッカーなどで丸ごと盗み出すなど、かなり荒っぽい手口もまだまだあるようです。
この手口に対して、前出の官民合同プロジェクトチームが推奨する防衛策(防止策)は以下になります。
・確実な施錠:短時間でもクルマから離れる場合はキーを抜き、ハンドルロック&ドアロック。
・イモビライザーの装着:キーに内蔵された複雑な暗号コードをクルマのコンピュータが照合し正規のキー以外ではエンジンがかからない防犯システム。純正が多いですが、後付けタイプもあります。
・盗難防止機器の活用:衝撃センサー式警報装置やハンドル固定装置、ホイールロック、GPS追跡装置などを装着し、盗みにくくします。
・車内に貴重品は置かない:駐車するときは、貴重品は持ち歩くほうが安全な場合があります。とくに夜間の駐車はすべて持ち出したほうが安全です。
オーソドックスな対応策ですが、自宅だからと施錠し忘れたり、少額でも小銭などが目につくところに残されているだけで、狙われるケースもあります。
盗まれた車種を見ても分かるように、しっかり施錠していても盗みのプロは突破する技を持っています。
空き巣と同様、盗難に時間がかかる車両は盗み出されにくい傾向にあるため、昔ながらのハンドル固定装置などは解錠に時間がかかるものをひとつでも用意しておくと、かなり被害に遭う確率は下がりそうです。
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最近よく採用されるスマートキーですが、スマートキーの電波を傍受し解錠やエンジン始動をさせる、「リレーアタック」と呼ばれる手口も増えています。
たいていのスマートキー装着車はイモビライザーも搭載されているケースも多いのですが、専用の機材で発信される微弱な電波を増幅させ、あたかも近くにキーがあるとクルマに錯覚させるので、イモビライザーも認証してしまうタチが悪い犯罪です。
イモビライザー自体の盗難防止効果は高いといわれていますので、スマートキーの電波を遮断するのが手軽かつ有効です。
お菓子などが入っていたアルミ缶や、調理用のアルミホイルでスマートキーを包むだけでもかなり効果は高いといいます。
また、近年急速に開発が進んでいるコネクテッドカー(ネットワークに常時接続され、さまざまな情報を受け取ることができる装置を搭載したクルマ)は、クラウド上の情報をもとに自動運転や快適な運転補助、車両管理や走行管理までをおこなうといわれています。
その利便性の高さから、2017年ですでに2375万台が販売されており、2035年には販売される新車の96.3%がコネクテッドカーになるという試算もあります。
そんななか懸念されるのが、コネクテッドカーが利用するサーバーのハッキングです。
今までのような1台ずつの盗難でなく、一度に複数のクルマが盗難被害に遭ったり、あえてエンジンを路上で停止させて道路などの社会インフラをストップさせることも可能になってしまいます。
実際に、2人のホワイトハッカーが、ジープ「チェロキー」のオーディオシステムから侵入し、プログラムを書き換えて遠隔操作する実験も公開されたことで、140万台以上がリコールとなったこともあります。
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最近のクルマはデジタルを活用し便利になった半面、用意されたセキュリティを突破されると意外に脆弱な部分が露呈してしまうこともあります。
自分で出来る範囲の対策をすることで、たとえ完璧でなくても盗み出すまでに時間がかかるようにすれば、少なくとも自分のクルマは面倒がられて被害に遭いにくくなります。
自宅の駐車場であっても慢心せずに、少しだけ防犯意識を高めておくと安心できるでしょう。
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