まもなく日本にやってくる! VW「Tロック」はコンパクトSUV市場に旋風を巻き起こすか
2020年7月にも日本で発表される予定となっているフォルクスワーゲンのコンパクトSUVが「T-Roc(Tロック)」だ。Tロックとはどんなクルマなのか。
フォルクスワーゲンのクーペ風SUVは全長4230mm
2020年の輸入車市場は、かつてないほどの落ち込みを見せている。2020年1月から5月の輸入車・新規登録累計台数(外国メーカー車・乗用車)は9万2410台と、前年にくらべて78.7%。5月単月では1万2439台で前年同月比53.4%と、散々な結果になっている。
ただし、新型コロナウイルス感染拡大による混乱もようやく落ち着きを取り戻しつつあり、2020年下半期に向けて、各インポーターも巻き返しを図っている。
2020年下半期に日本で登場する予定の輸入車のうち注目の1台が、フォルクスワーゲンのコンパクトSUV、「T-Roc(Tロック)」だ。いったいどんなクルマなのだろうか。
Tロックは、全長4230mm×全幅1831mm×全高1572mm、ホイールベースは2603mm(欧州仕様)というサイズのコンパクトSUVだ。欧州ではすでに2017年に登場している。日本でも当初は昨年2019年の早い時期に導入されるという噂があったが、結局2020年の7月に落ち着いたようだ。
写真で見てもわかるように、Tロックのリアゲートはなだらかに傾斜し、いま世界中で流行しているクーペSUVのデザインになっている。
インテリアはボディカラー同色がダッシュボードやドアトリムなどに反映され、スポーティさとポップさを兼ね備えたモデルだ。また通常時の荷室容量は445リッターと、コンパクトSUVながら実用性も十分に高い。
フォルクスワーゲンのSUVラインナップでは、全長4115mm×全幅1760mm×全高1580mm、ホイールベース2550mmの「T-Cross(Tクロス)」と、全長4500mm×全幅1840mm×全高1580mm、ホイールベース2675mmの「ティグアン」の間に位置する。つまり全長はTクロスよりも115mm長く、ティグアンよりも270mm短い。
そのほかの輸入車コンパクトSUVを見てみると、アウディ「Q2」の全長が4200mm、プジョー「2008」が4300mm、ルノー「キャプチャー」が4135mmとなるので、直接のライバルSUVはこのあたりになる。ちなみに、独プレミアムブランドのコンパクトSUV、BMW「X1」は4455mm、メルセデス・ベンツ新型「GLA」は4415mmと、車格はひとクラス上になり、大きさ的にはティグアンがライバルになる。
国産車のコンパクトSUVだと、全長4275mmのマツダ「CX-3」や、2020年秋に登場予定の4180mmのトヨタ「ヤリスクロス」あたりが対抗馬になるだろう。全長4385mmのトヨタ「C-HR」や4330mmのホンダ「ヴェゼル」、4405mmの三菱「エクリプスクロス」よりもコンパクトなサイズだ。
Tロックは、欧州では115ps・200Nmを発生する1リッター直列3気筒ターボの「1.0TSI」、150ps・250Nmを発生する1.5リッター直列4気筒ターボの「1.5TSI」、190ps・320Nmを発生する2リッター直列4気筒ターボで4WDの「2.0TSI 4モーション」という3種類のガソリンモデルと、115ps・250Nmを発生する1.6リッター直列4気筒ディーゼルターボの「1.6TDI」、150ps・320Nmを発生する2リッター直列4気筒ディーゼルターボで4WDの「2.0TDI 4モーション」のディーゼルモデル2種類が存在している。
このうち、ベースグレードの「1.0TSI」と「1.6TDI」は6速MTモデルしか存在していないため、日本に導入されるのは7速DSG(DCT)が用意される残りのグレードだと予想できる。そのなかで、まず最初に日本に導入されるのは、FFモデルの「1.5TSI」、それに4WDモデルの「2.0TDI 4モーション」あたりではないだろうか。2020年7月に予定されている登場が待たれる。
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