車の「上座・下座」はどこ!? セダンとミニバンでも違う「席次」知っておきたいビジネスマナー
上司と部下でクルマ移動 運転するのはどっち?
次に想定するシチュエーションは、上司と2人で移動する場合です。上司と部下、ということは社外的に見れば同じ会社の人で、つまり「身内」扱いのルールが適用されるケースが多いようです。
たとえば、自分が運転して上司がほかの席に座るときに、なかには後部座席に座る上司がいるかもしれませんが、基本的に助手席に座るケースが多いようです。
ただし部下の運転歴が浅く、上手に運転できる自信がない場合は、上司が運転し、部下が助手席に座ります。
この場合、運転席に座る上司を尻目に、促された場合は別ですが、後部座席に座るはいけません。上司が運転手状態となってしまうという、クルマにおけるビジネスマナーとしてNG行動となります。
また、乗るクルマが社用車とは限りません。個人のクルマで移動することもあるでしょう。その場合は、クルマが誰のものかで座る場所も変化します。
上司のクルマに同乗させてもらう場合は、保険などの関係もあるので、上司が運転席、部下は助手席に座り、自分のクルマに上司を乗せる場合は、自分が運転席、上司が助手席か後部座席を選ぶのがマナーとされています。
また、取引先の相手が同乗する場合、席次はそのままですが、取引先の人に1番の上座を提供し、その次に上司という順に座るのがビジネスマナーです。
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運転に自信がない場合や任意保険の問題などで自分が運転しない場合でも、自由に過ごしていいわけではないのがビジネスマナーの難しいところです。逆に「してはいけない」マナー違反の行動も考えてみましょう。
いちばん気をつけたいのは、運転していないからといって、自分のスマホでゲームをしたり私的なメールを送ったり、SNS、インターネットなどを閲覧することです。
業務時間内での移動はもちろん、上司と一緒の場合はオフィシャルな時間です。仕事での連絡などの場合を除き、スマホの操作は控えたほうがいいでしょう。
どうしても利用する必要がある場合は、上司にスマホを使用する旨を伝えてからであれば、マナー違反にはならないでしょう。
また、上司が運転するクルマの助手席で、疲れているからと居眠りするのもマナー違反になります。
さらに、最近は喫煙者も減少傾向ですが、上司が喫煙者なら車内で喫煙していいか許可を得てから、上司が非喫煙者ならクルマを降りてから喫煙するのも大切です。
同様にラジオや音楽などのオーディオを使用する前にも上司に一声かけてからにするのがマナーです。了承を得てもボリュームは適度に絞り、話が途切れた間を埋める程度にとどめるのが良さそうです。
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