トヨタ「RAV4」発売から1年! PHV追加でも新型ハリアー登場でどうなる?
PHV追加でさらに好調なるか!? 一方で新型ハリアーの影響も出ている?
発売から1年が経過したRAV4ですが、2020年6月に転機が訪れます。それは、RAV4をベースとした派生車としてプラグインハイブリッドシステムを搭載したRAV4 PHVが新たに加わったこと、そしてトヨタの元祖ラグジュアリーSUVともいえる4代目の新型ハリアーが発売されたことです。
RAV4 PHVは、新開発のプラグインハイブリッドシステム「THS-II Plug-in」を搭載し、システム最高出力306馬力を達成。0-100km/hは6.0秒と、加速力にも優れています。
駆動方式に電気式4WDシステムのE-Fourが採用され高い走行安定性を実現したほか、最大航続距離は1300km以上という走行距離を実現。
また、レジャーや災害時などに役立つ最大1500W(AC100V)の外部給電機能を標準装備し、荷室のアクセサリーコンセントから手軽に給電ができます。
価格は、RAV4 PHVのエントリーグレード「G」が469万円と、購入ハードルが低い価格帯とはいえませんが、ガソリン車、ハイブリッド車、PHV車という選択肢が増えたRAV4シリーズとしては、強い味方といえます。
そんなRAV4の勢いに待ったをかけるのが、同じトヨタから発売された新型ハリアーです。2020年6月17日に発売されましたが、同年5月中頃から先行予約受注をおこなっていました。
また、4月13日には、デザインやスペックがほぼわかる状態で世界初公開しており、この情報を知った3代目の先代ハリアーやほかのトヨタ車、他社SUV、そして輸入SUVに乗るユーザーから問合せが殺到したといいます。
その結果、同年6月3日時点で2万台を受注。新型ハリアーは早くも人気モデルとなっているようです。
新型ハリアーとRAV4について、前出の販売店スタッフは次のように話します。
「どこのメーカーも同じだと思いますが、3月から5月はコロナの影響もあり、RAV4をはじめ販売台数を落としています。
5月25日には、首都圏でも緊急事態宣言が解除され、その前後からお客さまの問合せが増えてきました。同タイミングで新型ハリアーの先行予約が開始されたこともあり、直近は新型ハリアー一色となっています。
もちろん、オフロードなデザインを好む人であればRAV4ですが、質感が大幅に向上したにも関わらず、299万円から設定された新型ハリアーに関心を示す人は多くいらっしゃいます。
そのため、ハリアーの新車効果があるうちは、RAV4の台数は落ちるのではないかと予想していますが、都会派と自然派のように異なるコンセプトなので、RAV4の総体的な台数は落ちても人気SUVというには変わりは無いと考えています」
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近年のトヨタは、同社内でターゲットが被るモデルが存在。コンパクトカーでは、「ヤリス(ハイブリッド車)」と「アクア(ハイブリッド専用車)」、コンパクトSUVでは、「C-HR」と「ライズ」に加えて2020年秋には「ヤリスクロス」も登場します。
また、2020年5月からこれまで販売チャネルごとに設定されていた専売車の「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」、「アルファード/ヴェルファイア」、「ルーミー/タンク」などが、全店舗で取り扱われることになったことで、これらの車種のターゲットユーザーが少なからず被ってきます。
同じコンセプトのモデルを多く揃えることのメリットとしては、トヨタのラインナップ内で比較検討する可能性が高くなることから、他メーカーにユーザーが行きづらくなるという点が挙げられます。
しかし、その分生産コストは掛かるため、トヨタは将来的に現在のラインナップを半減させることを明らかにしているのです。
このような背景のなかで、RAV4は主力SUVとしてこの先も人気を維持できるのか注目です。
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