マツダSUV「CX-30」の実燃費はカタログ値を超えた!? 新世代エンジン「SKYACTIV-X」の実力は?
走行性能・燃費性能は上々! 唯一の難点とは?
●ワインディング路
走行距離:41.9km
実燃費:17.3km/L
ワインディング路は、小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコース。どうしても燃費の面で厳しくなりがちなシチュエーションです。
ガソリンエンジンながら最大トルクの224Nmを3000回転と比較的低い回転数から発生させるSKYACTIV-Xエンジンの恩恵か、アクセルペダルをそこまで踏み込まずともグイグイ登っていってくれます。
一方の下りでは、パドルシフトを使用してエンジンブレーキを使用しながらの走行となりましたが、変速のレスポンスもよく、パドルシフトの操作感も上々。
長い下り坂だけではなく、スポーティな走行にもピッタリといった印象でした。
ここでの燃費は41.9kmを走行して17.3km/Lで、予想よりも良かったというのが正直なところ。また、SUVながらマツダらしい走りの味付けで、峠道を楽しく走行することができました。
●一般道
走行距離:66.8km
実燃費:15.2km/L
一般道は、国道134号から国道1号を経由して横浜市内まで走行します。
交通量自体は少なかったものの、信号の多いルートということもあって、ストップ&ゴーが多いシチュエーションとなるため、マイルドハイブリッドの効果のほどが試されます。
このルートでは、66.8kmを走行して15.2km/Lとカタログ燃費の市街地モードの13.7km/Lと良好な燃費をマーク。
マイルドハイブリッドだけにモーターのみでの走行などはせず、あくまでエンジンのアシストに徹してくれるため、いい意味でハイブリッドの感覚はほとんどないといえますが、燃費の数値にはしっかり現れていたようです。
※ ※ ※
今回はマツダの新世代ガソリンエンジン、SKYACTIV-Xを搭載したCX-30の燃費テストでは、動力性能も燃費性能も従来のガソリンエンジンを上回っていることが改めて実証された結果となりました。
CX-30は、クロスオーバーSUVながらスポーティな走行性能や内外装の上質な仕立てなどが魅力的なモデルです。そのため、マツダのラインナップのなかでもトップを争う販売台数となっているのも納得といったところです。
ただ、高い評価を集めているマツダのディーゼルエンジンモデルと比べて、SKYACTIV-Xモデルの価格は約40万円も高額になるというのが、唯一にして最大の難点といえるかもしれません。
SKYACTIV-Xがほかの車種にも採用され、より買いやすい値段になってくれることを期待したいところです。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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