マツダSUV「CX-30」の実燃費はカタログ値を超えた!? 新世代エンジン「SKYACTIV-X」の実力は?
マツダのラインナップにおいて、1、2位を争う人気モデルに躍り出た「CX-30」。2020年1月に追加設定された、新世代エンジン「SKYACTIV-X」を搭載したモデルの燃費を測定すべく、高速道路やワインディング、一般道でテストをおこないました。
画期的な新世代エンジン「SKYACTIV-X」の実力は?
マツダの新世代商品群第2弾として2019年秋に登場したクロスオーバーSUVの「CX-30」に、革新的な内燃機関である「SKYACTIV-Xエンジン」を搭載したグレードが、2020年1月に追加設定されました。
このSKYACTIV-Xエンジンは、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの良いところを併せ持った理想の新世代ガソリンエンジンであり、内燃機関が持つ可能性に挑み続けるマツダのひとつの答えともいえるかもしれません。
そんなSKYACTIV-Xエンジンが搭載されるのは、先行して発売された「マツダ3」に続いてCX-30が2車種目になりますが、期待の新型エンジンの燃費は果たしてどのくらいなのでしょうか。
今回はCX-30のSKYACTIV-Xエンジン搭載車の、実燃費を検証してみます。
燃費テストに起用した車両は、SKYACTIV-Xエンジンを搭載するモデルのなかでも装備と価格のバランスの取れた中間グレードである「X プロアクティブ ツーリングセレクション」。駆動方式は2WD(前輪駆動)、ミッションは「SKYACTIV-DRIVE」と呼ばれる6速ATのモデルです。
なお、WLTCモード燃費は16.8km/L、市街地モードが13.7km/L、郊外モードが17.2km/L、高速道路モードが18.3km/Lとなっています。
今回は、神奈川県横浜市をスタート地点とし、保土ヶ谷バイパスを経由して東名高速道路に入り、小田原厚木道路の小田原西インターまでの高速道路区間。
そこからターンパイクを上り、大観山スカイラウンジを経由し、箱根新道を通って西湘バイパスまで下るワインディング区間、そして、国道134号線から国道1号線に入り、再び横浜市へ戻る一般道区間を経由し、約180kmの道のりを走破しています。
その結果は、178.8kmの走行で燃費は17.93km/Lという数値になりました(車両の燃費計の数値から計算)。
カタログ上でのWLTCモード燃費は16.8km/Lとなっていますから、WLTCモード燃費を超える結果となりました。
なお、走行時のドライブセレクションはノーマル、エアコンは25度設定のフルオート、クルーズコントロールは未使用としています。
●高速道
走行距離:70.1km
実燃費:22.2km/L
横浜から出発し、首都高などを経由して東名高速に入り、小田原厚木道路を通る高速道のルートですが、テスト当日は交通量も少なめで、一定のペースで走行できる状況でした。
法定速度をキープして走行したときの燃費は、リッター20km超の22.2km/Lをマークしました。同グレードの高速道路モード(WLTC-H)は18.3km/Lなので、期待以上の数値を記録しています。
高速道路を一定の速度で走行するシーンでは、静粛性が気になるところですが、CX-30についてはエンジンの回転数も低く抑えられているので不満はないレベルです。
ただ、装着タイヤの影響なのか若干パターンノイズが気になりました。
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