受注好調の新型「ハリアー」 SUVの歴史を変えた初代ハリアーと比べてみた

新型ハリアーと初代ハリアーを比較すると23年の進化がわかる

 1997年に発売された初代ハリアーと2020年6月に発売された4代目新型ハリアーを比較すると、23年のハリアーの進化が見えてくる。

1998年に欧米諸国で発売されたレクサス初代「RX300」
1998年に欧米諸国で発売されたレクサス初代「RX300」

●スリーサイズ:新型は初代よりも全長が165mm長い

 まず、大きさを比較してみよう。

 初代ハリアーは全長4575mm×全幅1815mm×全高1665mm、ホイールベースは2615mmだった。

 対する新型ハリアーは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm、ホイールベースは2690mm。つまり初代と比べると全長は165mm長く、全幅は40mm幅広く、全高は5mm低められている。ホイールベースは75mm長くなった。

 ちなみに車両重量は、初代ハリアーが1590kgから1750kg。新型ハリアーは1530kgから1750kgだ。

 代を重ねるごとに大型化するモデルが多いなか、ハリアーは登場以来それほど大きく変わっていないのが特徴といえる。

●パワートレーン:初代も新型も2種類ずつ

 初代ハリアーに搭載されたパワートレーンは、140ps・191Nmを発生する2.2リッター直列4気筒エンジンと、220ps・305Nmを発生する3リッターV型6気筒エンジンの2種類があった。のちのマイナーチェンジで2.2リッターエンジンは2.4リッターに変更されている。

 新型ハリアーは171ps・207Nmを発生する2リッター直列4気筒エンジンと、システム最高出力218ps(2WD)、222ps(E-Four)を発生する2.5リッター直列4気筒+モーターの2種類。駆動方式は初代・新型ともにFFと4WDを用意している。

●燃費:ハイブリッドも用意する新型が圧倒的に優れる

 ハリアーにハイブリッドが登場したのは2005年。これは2代目ハリアーになる。初代ハリアーはガソリンエンジン搭載モデルだけだった。

 初代のJC08モード燃費は、「ハリアー」2WDが9.5km/L、4WDが9.1km/L、「ハリアー3.0」2WDが9.4km/L、4WDが8.9km/Lだった。

 対する新型ハリアーは、ハイブリッドモデルのJC08モード燃費が26.3km/Lから27.4km/Lと、圧倒的に優れた燃費を叩き出している。ガソリンエンジンモデルのJC08モード燃費は発表されていないが、WLTCモード燃費は14.7km/L(4WD)、15.4km/Lとなる。

 新型ハリアーはハイブリッドの燃費の良さだけに目が行きがちだが、ガソリンエンジン車も相当良くなっているのが特徴だ。

●車両価格:23年という時の流れをしみじみと感じさせる

 初代ハリアーと新型ハリアーを比較して、一番大きな差は車両価格かもしれない。

 初代ハリアー登場当時の価格は、「ハリアー」(2WD)で239万5000円。最上級の「ハリアー3.0 FOUR Sパッケージ」が318万5000円だった。

 これは消費税抜きの価格で、1997年当時の消費税率は5%だったから、それを掛けてみると初代ハリアーの価格帯は251万4750円から334万4250円となる。

 対する新型ハリアーは、エントリーモデルの「ハリアーS ガソリン(2WD)が299万円(消費税込)、最上級の「ハリアーZ レザーパッケージ ハイブリッド・E-Four」が504万円となる。

 エントリーモデルの価格差では25万1475円、最上級グレードでは168万5750円もの差が出てくる。

トヨタ新型「ハリアー」
トヨタ新型「ハリアー」

※ ※ ※

 初代から2代目、3代目、そして新型と、フルモデルチェンジをおこなうタイミングでハリアーから新型ハリアーに乗り換えるオーナーが多いという。これはハリアーが、使い勝手の良さや信頼感、静粛性や走りなどバランスが取れたSUVだからこそだろう。

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