受注好調の新型「ハリアー」 SUVの歴史を変えた初代ハリアーと比べてみた
新型ハリアーと初代ハリアーを比較すると23年の進化がわかる
1997年に発売された初代ハリアーと2020年6月に発売された4代目新型ハリアーを比較すると、23年のハリアーの進化が見えてくる。
●スリーサイズ:新型は初代よりも全長が165mm長い
まず、大きさを比較してみよう。
初代ハリアーは全長4575mm×全幅1815mm×全高1665mm、ホイールベースは2615mmだった。
対する新型ハリアーは全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm、ホイールベースは2690mm。つまり初代と比べると全長は165mm長く、全幅は40mm幅広く、全高は5mm低められている。ホイールベースは75mm長くなった。
ちなみに車両重量は、初代ハリアーが1590kgから1750kg。新型ハリアーは1530kgから1750kgだ。
代を重ねるごとに大型化するモデルが多いなか、ハリアーは登場以来それほど大きく変わっていないのが特徴といえる。
●パワートレーン:初代も新型も2種類ずつ
初代ハリアーに搭載されたパワートレーンは、140ps・191Nmを発生する2.2リッター直列4気筒エンジンと、220ps・305Nmを発生する3リッターV型6気筒エンジンの2種類があった。のちのマイナーチェンジで2.2リッターエンジンは2.4リッターに変更されている。
新型ハリアーは171ps・207Nmを発生する2リッター直列4気筒エンジンと、システム最高出力218ps(2WD)、222ps(E-Four)を発生する2.5リッター直列4気筒+モーターの2種類。駆動方式は初代・新型ともにFFと4WDを用意している。
●燃費:ハイブリッドも用意する新型が圧倒的に優れる
ハリアーにハイブリッドが登場したのは2005年。これは2代目ハリアーになる。初代ハリアーはガソリンエンジン搭載モデルだけだった。
初代のJC08モード燃費は、「ハリアー」2WDが9.5km/L、4WDが9.1km/L、「ハリアー3.0」2WDが9.4km/L、4WDが8.9km/Lだった。
対する新型ハリアーは、ハイブリッドモデルのJC08モード燃費が26.3km/Lから27.4km/Lと、圧倒的に優れた燃費を叩き出している。ガソリンエンジンモデルのJC08モード燃費は発表されていないが、WLTCモード燃費は14.7km/L(4WD)、15.4km/Lとなる。
新型ハリアーはハイブリッドの燃費の良さだけに目が行きがちだが、ガソリンエンジン車も相当良くなっているのが特徴だ。
●車両価格:23年という時の流れをしみじみと感じさせる
初代ハリアーと新型ハリアーを比較して、一番大きな差は車両価格かもしれない。
初代ハリアー登場当時の価格は、「ハリアー」(2WD)で239万5000円。最上級の「ハリアー3.0 FOUR Sパッケージ」が318万5000円だった。
これは消費税抜きの価格で、1997年当時の消費税率は5%だったから、それを掛けてみると初代ハリアーの価格帯は251万4750円から334万4250円となる。
対する新型ハリアーは、エントリーモデルの「ハリアーS ガソリン(2WD)が299万円(消費税込)、最上級の「ハリアーZ レザーパッケージ ハイブリッド・E-Four」が504万円となる。
エントリーモデルの価格差では25万1475円、最上級グレードでは168万5750円もの差が出てくる。
※ ※ ※
初代から2代目、3代目、そして新型と、フルモデルチェンジをおこなうタイミングでハリアーから新型ハリアーに乗り換えるオーナーが多いという。これはハリアーが、使い勝手の良さや信頼感、静粛性や走りなどバランスが取れたSUVだからこそだろう。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。