時代に逆行したけど正解だった!? ボディをダウンサイジングした車5選
もうすぐ新型が登場するSUVもダウンサイジングを経験!?
●ホンダ「アコード」
1976年にホンダ「シビック」の上位車種として発売された「アコード」は、ホンダの北米進出の布石となる足跡を残したモデルで、いまもアメリカでは高い人気を誇っています。
初代の発売当初は3ドアハッチバックのみでしたが、後に4ドアセダンが追加され「アコード=セダン」のイメージが定着します。
そして代を重ねて1993年にデビューした5代目は、アメリカの安全基準に対応するために大型化され、日本では全車3ナンバーサイズとなりました。
ボディサイズは全長4675mm×全幅1760mm×全高1410mmと、先代から全幅が65mm拡幅されましたが、国内市場でも概ね好評に受け入れられます。
その後、1997年に登場した6代目では「世界共通フレキシブル・プラットフォーム」という技術が取り入れられ、これはサイズに対するフレキシビリティを持ったシャシで、仕向地別にボディサイズやデザインを変更する地域最適化が可能になりました。
そのため日本仕様のアコードは、よりスポーティセダン色を強めるためと、市場環境に合わせる目的で全長4635mm×全幅1695mm×全高1420mm(SiR-T)とサイズダウンし、再び5ナンバーサイズに戻ります。
エンジンもトップグレードでは200馬力を誇る2リッター直列4気筒VTECを搭載し、取りまわしがよく軽快でキビキビ走るスポーティさを取り戻しました。
●トヨタ「ハリアー」
トヨタのSUV「ハリアー」は1997年に初代が発売され、以降はミドルクラスのクロスオーバーSUVとして高い人気を誇っています。
2003年に登場した2代目ではハイブリッド車が追加されるとともに、海外での販売力強化もあり、ボディサイズを全長4730mm×全幅1845mm×全高1680mmに大型化。
スタイリッシュなフォルムの評価が高く、国内外で人気車となります。
そして2013年に発売された3代目では、国内市場ではハリアー、海外市場ではレクサス「RX」と住み分けをおこなった結果、全長4725mm×全幅1835mm×全高1690mmと、わずかながら異例のダウンサイジングがおこなわれました。
2代目が10年ものロングセラーで人気だったことから3代目はキープコンセプトとされ、デザインはよりシャープな印象となります。
目論見どおり3代目の人気は保たれ、大ヒットとまではいきませんでしたが、近年は同クラスのSUVのなかでも販売台数はトップクラスを維持していました。
すでに新型が公開されており、2020年6月にフルモデルチェンジされて発売予定ですが、さすがに今度は大型化するようです。
※ ※ ※
現在、国内で販売している登録車において、国内専用モデルはごくわずかで、多くはグローバルで販売されています。
そのため、大型化は避けられず、これは海外メーカーも同様の傾向です。
十分な居住空間を確保するために全幅を拡大し、荷室容量の拡大には全長を伸ばすことが必要で、併せて衝突安全性向上のためにも大型化せざるを得ません。
そのため重量増も避けられないところですが、それでも新型車は燃費や運動性能を向上させているので、技術的な進歩は目をみはるものがあります。
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