ライズ&ジムニーはなぜ人気? 全長4m未満のSUVが支持されるワケとは

スズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」は半年から納車1年待ちでも人気は続く

 2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジを遂げた現行の4代目ジムニー/ジムニーシエラは、納車時期が1年待ちといわれるほどの人気ぶりが続いています。

納車待ちが続く、ジムニー(左)とジムニーシエラ(右)
納車待ちが続く、ジムニー(左)とジムニーシエラ(右)

 現行ジムニーのボディサイズは全長3395×全幅1475mm×全高1725mmで、ジムニーシエラは全長3550mm×全幅1645mm×全高1730mmです。

 2020年5月時点の納車状況について、スズキ販売店のスタッフは以下のように話しています。

「新型ジムニーの発売直後であれば4か月ほどで納車できる状態でした。しかし、それ以降は納期が伸びており、現在は注文を頂いても1年ほどかかるような状態です。

 ジムニーはラダーフレームを仕様しており現在主流の構造ではないため、製造方法が普通のクルマと異なります。そのため、まとまった台数を量産しづらい傾向にあります。

 また、最近の国産車には無かったスクエアな外観デザインが好評で、若年層や女性からも人気があります。これらの製造過程と需要増加によって、供給が間に合っていないのです」

※ ※ ※

 現行ジムニーが支持されている要因について、ジムニーのカスタムを得意とする販売店は、次のように話します。

「元々ジムニーは、林業や土木事業などの仕事で使われるニーズが一定数ありました。同時に、クロカンと呼ばれる悪路を走破する競技やそれに準ずるカスタムも固定のファンがいます。

 また、近年ではドレスアップを用いたファッション性をアピールするカスタムショップも多くなっており、従来のコアなイメージからお洒落のひとつに認知されている傾向があるようです。

 その結果、これまでクロカンなどに興味の無かったユーザーが現行ジムニーに興味を示すことで、新車の供給が間に合わなくなっているようです。

 中古車市場に出回っている現行ジムニーはカスタムされたモデルが多く、ノーマルの場合は新車価格よりも高く設定されていることもあります」

※ ※ ※

 ライズとジムニー/ジムニーシエラは、全長4mを切るコンパクトなSUVです。日本の道路事情にマッチする取り回しやすさが支持されるベースにあるほか、日本人特有の「SUV人気」や「ファッション性(お洒落)」といった現在のトレンドに合っていることが、ともにユーザーから絶大な支持を集めてるのかもしれません。

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