日本で一世を風靡した名車が海外で販売中!? 実は生き残っていた車名5選
車名はクルマの販売台数を左右する重要な要素のひとつです。広く一般に浸透していれば、長年にわたって何代も受け継がれますが、なかには消えていってしまう車名もあります。しかし、海外で生き残っているモデルも存在。そこで、海外モデルとして継承されている車名のクルマを5車種ピックアップして紹介します。
往年の高性能セダンは台湾で生存!
●三菱「グランドランサー」

三菱「ランサー」は、1973年に発売された初代からラリーなどで活躍し、三菱のスポーツモデルとしてのポジションを確立して人気を博しました。
1992年には4WDスポーツセダン「ランサーエボリューション」が登場して人気が再燃しましたが、2016年に販売を終了。
しかし、ランサーの名はオーストラリアや台湾で生き残り、現在は台湾で「グランドランサー」として販売されています。
現行モデルのグランドランサーは2017年に登場したミドルクラスセダンで、エンジンは全グレードとも140馬力の1.8リッター直列4気筒を搭載。
フロントフェイスは三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が採用され、全体のフォルムもスポーティかつスタイリッシュな印象です。
また、トップグレードにはリアウイングやスポーツサスペンションを装備するなど、ランサーの名にふさわしいモデルとなっています。
三菱は国内ではセダンの販売から撤退してしまっているので、グランドランサーは非常に貴重なモデルです。
●ダイハツ「テリオス」

かつてダイハツには、コンパクトSUVの「テリオス」がラインナップされていましたが、このテリオスの名は、いまもインドネシアで生産されている7人乗り3列シートSUVに使われています。
現行モデルのテリオスは2017年に発売。ボディサイズは全長4435mm×全幅1695mm×全高1835mmと、日本の5ナンバーサイズに収まるコンパクトさです。
エンジンは1.5リッター直列4気筒ガソリンを搭載し、シャシは同じくインドネシアで生産されているミニバン「セニア」をベースとしており、一見すると4WD車ですがリアタイヤを駆動するFRとなっています。
外観は力強くスタイリッシュなSUVといったところで、シャープな印象のフロントフェイスとボディサイドのプレスラインが特徴的です。
なお、テリオスはトヨタにもOEM供給されており、トヨタ「ラッシュ」として販売されています。
※ ※ ※
消えてしまった車名を海外で使ったり、再度使われて復活することは珍しくありません。
各メーカーは膨大な数の車名を登録商標として日本だけでなく海外でも登録しており、新たな車名を考えるよりも復活させるのが手っ取り早いという考え方もあります。
近年ではスバル「ジャスティ」や、ダイハツ「ロッキー」「タフト」などが復活していますが、ジャスティ、タフトのように、かつてのモデルとはまったく別のクルマに変貌しているのも面白いところです。
Writer: くるまのニュース編集部
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