スーパーカーからハイパーカーへ! ブガッティ、パガーニ、ケーニグセグが時代を変えた!!
第3次スーパーカーブームのあと、時代は「スーパーカー」から「ハイパーカー」へ。最高速度400km/h、最高出力1000馬力は当たり前の時代を切り開いたハイパーカーについて、スーパーカー大王こと山崎元裕氏が解説する。
ヴェイロンの出現が、ハイパーカー時代の到来を告げた
「Super」、「Ultra」、「Hyper」。これらはどれも英語の接頭辞で、それぞれに性能や程度を表している。
分かりやすい例を示しておくのならば、Super Sonicは超音速と訳されるし、Hyper Sonicは超越音速が正確な訳となる。
それでは自動車の世界で、スーパーカーを超越するハイパーカーと呼ばれるモデルが誕生したのはいつなのだろうか。
それには諸説あるが、個人的にはやはり現在ハイパーカーと呼ばれるモデルの多くは、2003年に第3次のスーパーカー・ブームが訪れ、それから10年程度の時間を経て誕生したものであるように思われる。
ただし例外と考えられるものもある。本来ならば2003年にはデリバリーが開始されていたはずのブガッティ「ヴェイロン」だ。
ヴェイロンは、最高出力1001ps/6000rpm、最大トルク1250Nm/2200−5500rpm、最高速度407km/hというとてつもない動力性能で、ハイパーカーの先陣を切って市場に投入されるはずのモデルだった。
しかし、当初の計画よりも遅れて2006年にデリバリーがスタートされたヴェイロンは、計画された300台、そして後に追加されたオープンモデルの150台を、1億円半ばのプライスでなんなく完売。ブガッティというブランドのバリュー、そしてハイパーカーとしての魅力は、デビューが数年遅れただけでは、まったく影響はなかったのだ。
その後、ヴェイロンは、多くのハイパーカーにとって、直接のベンチマークとなった。
ちなみにヴェイロンを完売したブガッティは、現在その後継車となる「シロン」や「ディーヴォ」などの生産をおこなっているが、それらはいずれもHyperさえ超越し、Ultimate(究極の)カーとさえ例えられている。
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