スーパーカーからハイパーカーへ! ブガッティ、パガーニ、ケーニグセグが時代を変えた!!
パガーニ、ケーニグセグ……新興勢力がハイパーカーの地図を塗り替えた!
HyperからUltimateへ。多くのブランドはニューモデルの開発にさらなる加速度を増していく。
2010年にファーストモデルの「ゾンダ」の生産を終了していたパガーニ・アウトモビリは、新たにガルウイング・ドアを採用した「ウアイラ」を2010年に発表している。
可変フラップを前後に採用し、エアロダイナミクスを追求したボディは、もちろん社長であるオラチオ・パガーニがデザインし、リアミッドに搭載されるエンジンは、メルセデスAMGから供給を受ける6リッターV型12気筒ツインターボだ。
モノコックはカーボンとチタンを編み合わせた強靭、かつ軽量なもの。これもまたハイパーカーらしい最先端のメカニズムといえる。
2010年にはケーニグゼグの「アゲーラ」もデビューを飾った。エンジンは自社製の5リッターV型8気筒ツインターボが搭載された。
最高速は395km/hに達し、翌2011年には高性能版の「アゲーラR」も登場した。こちらの最高速度は、計算上440km/hを可能とする。
このような新興勢力の動きを、黙って見ているわけにはいかなかったのだろう。いわゆる名門ブランドも、2013年を中心に続々とハイパーカーを生み出していった。
自身で「アルティメット・シリーズ」と名乗ったマクラーレン「P1」、ポルシェのPHEVスポーツ「918スパイダー」、やはりハイブリッド・システムを搭載する「ラ フェラーリ」である。
マクラーレン「P1」は、3.8リッターV型8気筒ツインターボエンジンにエレクトリック・モーターを組み合わせ、最高出力は737ps+179psの916psを発揮する。
ポルシェ・918スパイダーは、4.6リッターV型8気筒をリアミッドに搭載し、さらに前後アクスルに各々エレクトリック・モーターを組み合わせ、トータルで最大887psの最高出力を発揮することが可能とされている。
そして何より注目されたのが、フェラーリの新型スペチアーレたる、ラ フェラーリだ。
ラ フェラーリ、すなわち「ザ・フェラーリ」とネーミングされた、2013年生まれのこのモデルには、6.2リッターのV型12気筒エンジンとエレクトリック・モーターが搭載され、トータルの最高出力は実に963psにも及んだ。
フェラーリのブランドバリューを考えても、このラ フェラーリに勝るハイパーカーを簡単には生み出すことができないというのが実情だろう。
もちろん世界の自動車メーカーは、現在も新たなハイパーカーの開発に向けて積極的に動いている。
2003年、そして2013年の例が繰り返されるとするのならば、次なるスーパーカー、ハイパーカーのデビュー・ラッシュまではあと少し。もちろんその時には、エレクトリックも重要なメカニズムのひとつになっているだろう。新たなるHyperのスタンダードとは何か。今はそれを楽しみに待ちたいところだ。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。