さすがに手を抜きすぎでしょ! 安易な発想でつくられた車3選
なぜスカイラインを名乗ったのか!?
●日産「スカイライン クロスオーバー」
日産「スカイライン」は誕生から現在まで、同社を代表するグランツーリスモとして歴史を刻んできました。
そんなGTカーのイメージが強いスカイラインの名を、なぜかSUVに付けてしまったクルマが「スカイライン クロスオーバー」です。
スカイライン クロスオーバーは、12代目スカイラインの派生車として2009年に登場。
外観のデザインはセダンのスカイラインをイメージさせるフロントマスクに、クーペスタイルのフォルムとなっています。
エンジンは330馬力を誇る3.7リッターV型6気筒エンジンを搭載し、駆動方式はFRもしくは4WDが設定されていました。
ラグジュアリークーペとSUVの融合というコンセプトのスカイライン クロスオーバーは、もともとは海外市場に投入されていたインフィニティ「EX37」として開発されたモデルです。
これを国内向けに仕立て、スカイラインの名前を冠したのですが、旧来からのスカイラインファンからは「なぜスカイラインなのか?」と、疑問視されてしまいました。
その後、スカイライン クロスオーバーは2016年に生産を終了し、この1代限りで後継車はありません。
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売れているクルマに他メーカーが追従することは、以前からおこなわれており、近年ではSUVが顕著な例で、各メーカーから続々と新型車がデビューしました。
さらに、SUVを模した外観のクルマも増え、人気となっています。
現在のSUVブームもいつかは終わるのかもしれませんが、この潮流にメーカーが乗るのは当然のことだと理解はできます。
しかし、かつてのRVブームも現在と同様に安易にSUV風に仕立てられたクルマが乱立し、失敗した経緯があるため、同じ轍を踏まないことを祈るばかりです。