ヤリス&フィット好調でも 5月の新車販売 軒並み前年比5割を下回る
それでもアルファードが前年比100%超えなワケ
前述のとおり、アルファードは2020年5月期で5位の5750台(110.6%)を記録しました。販売台数上位では、フィットの110.8%に続く数値ですが、フィットはフルモデルチェンジの影響により前年を上回る結果となりました。
では、なぜアルファードはフルモデルチェンジなど大きな変化が無いなかで、1人勝ちといえる状況になったのでしょうか。
直近のアルファードは、2019年12月の一部改良で全車に車載通信機が標準装備になったほか、一部グレードには9インチのディスプレイオーディオを採用しました。
また、スマホアプリがLINEカーナビに対応したほか、オプションとしてトヨタのコネクティッドサービス「T-Connect」を契約すると、Apple CarPlayやAndroid Autoが利用可能になるなど、利便性も向上しています。
ほかにも、「3眼LEDヘッドランプ」や「ウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能」が標準装備となるグレードが拡大、さらにはバックガイドモニターが全車に標準装備となっています。
これらのユーザビリティ向上の効果は、年末・年明けから3月の年度末に掛けて販売店でおこなわれたセールでユーザーの購入意欲に訴えた結果、販売台数が伸びたことが考えられます。
また、アルファードの納車時期も影響していると、トヨタの販売店スタッフはいいます。
「アルファードは個人のお客さま、法人のお客さまの双方から人気のあるモデルです。通常期であれば、1か月から2か月程度で納車可能となります。
しかし、今回のアルファードは一般のお客さまに向けた年末商戦から法人のお客さまに関わる決算月前という約3か月にオーダーが集中したため、それが4月、5月に登録されたということだと思います」
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また、前出のトヨタ販売店スタッフは、「2020年5月1日からアルファードの特別仕様車が発売されています。これも、個人・法人のお客さまからお問合せを頂いていますので、ある程度の台数は売れるのではないかと思います」と説明しています。
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