なぜ大ヒットしなかった!? いまなら評価されてもいいホンダ車5選
自動車製造を始めてから57年もの歴史を持つホンダは、これまで数多くのクルマを生産してきました。そのなかには、あまりヒットすることなく消えたクルマも存在。そこで、いまなら高く評価されそうなホンダ車を5車種ピックアップして紹介します。
失敗は成功のもと!? 再評価されてもいいホンダ車を振り返る
ホンダは1963年に軽トラックの「T360」から4輪自動車の製造を始め、これまでに数多くのクルマを世に送り出してきました。
ホンダ車のなかには大ヒットを記録したモデルがいくつもありますが、その一方でヒットしたとはいいがたいモデルも存在。
そこで、当時はあまり評価が高くなかったけれど、いまなら売れても不思議ではないホンダ車を、5車種ピックアップして紹介します。
●Z
ホンダ「N360」シリーズをベースにつくられた軽スペシャリティカーの初代「Z」は、1970年に発売され、特徴的なリアゲートのデザインから「水中メガネ」の愛称で親しまれました。
そして、1998年に登場した2代目Zは、初代とはコンセプトが大きく異なり、エンジンを縦置きミッドシップに搭載するユニークなレイアウトで、ビスカスセンターデフを備えたフルタイム4WDの軽SUVです。
パワートレインが後部座席の下に搭載されていることからホンダは、「UM-4」(UNDERFLOOR MIDSHIP 4WD)と、新ジャンルのモデルとして位置づけました。
ボディはスクエアな3ドアデザインのワゴンタイプで、15インチの大径タイヤと高い車高によってSUVらしさを強調。
グレードは、自然吸気とターボのエンジンタイプによる2モデルをラインナップし、ターボエンジンは64馬力を発揮する660cc直列3気筒で、1トン近い車重でもストレスなく走らせる実力がありました。
当時、人気のあった2代目三菱「パジェロミニ」やスズキ「ジムニー」ほどの悪路走破性能はないものの、スタイルや使い勝手で2車に劣る部分は無いZでしたが、販売は低迷。2002年には生産を終了してしまいます。
●ライフダンク
1998年に発売された軽ハイトワゴンの3代目ホンダ「ライフ」は、女性ユーザーをターゲットに開発されました。
そして2000年には、最高出力64馬力を発揮する660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載。大型エアロバンパーや4灯マルチリフレクターヘッドライトなどを採用し、若い男性をターゲットにしたスポーティモデル「ライフダンク」を追加します。
外観ではフロントフェイスが精悍なデザインとされ、専用装備として強化スプリングや大径スタビライザーを装備したスポーティサスペンション、ベンチレーテッドディスクブレーキ、EBD付きABSなどを搭載。
人気が高まっていた軽トールワゴンのなかでも、スポーティさを強調した稀有なモデルで、実際の走りも高く評価されました。
しかし、全体のフォルムはライフそのものだったためか中途半端な印象は否めず、ヒットすることはないまま、2003年に4代目ライフが登場するとライフダンクは一代限りで廃止されました。
●ライフ
2008年に登場した5代目ライフはプラットフォームを一新し、4代目よりも高くなった全高と視界の良さで、運転のしやすさを追求したモデルです。
ボディ各部の形状や運転席の座面などを最適化した結果、前方/側方/後方のすべてにおいて、車両感覚が掴みやすい視界と見切りの良さを実現。
また、上級グレードには軽自動車初のバックモニター付オーディオが標準装備され、駐車時にハンドル操作のアシストがおこなわれる「Hondaスマートパーキングアシスト・システム」を搭載するなど、クラスの枠を超えた装備が搭載されました。
その後のマイナーチェンジで安全性や快適性の向上を図り、後継車の「N-WGN」登場後の2014年に生産を終了します。
5代目ライフは大ヒットには至らなかったものの、いまでも使い勝手のよさが評価され、価格も安価なことから中古車市場でも比較的人気のモデルです。
その通りです。
Zは、今なら売れるでしょう。
ライフは、ホントに真面目に作った車で、故障も少なかった。
他は、ついでに作った感じの車でした。