落札価格は2億円オーバー!! フェラーリ「288GTO」の人気は健在!
一度盗難にあったという2億3000万円で落札された「288GTO」のヒストリーとは?
出品車のS/N:55223は、フェラーリで130番目に生産された288GTOで、1985年の2月12日にデリバリーされている。
ファースト・オーナーのハートムート・アイビングは、フェラーリのコレクターのなかでも著名な存在で、288GTOを購入したことでガレージには250GTO(S/N:3809GT)もシェアされるという、実に豪華な景色が実現されることになった。
だが1985年5月にフランスのカンヌを訪れた時、その288GTOは不運にも盗難事件に遭ってしまったのだ。
盗難後、すぐにドイツへと運ばれ、アメリカへ輸出されるところだったが、その一歩手前でアイビングは288GTOを取り返すことに成功。今度は車載工具やオーナーズ・マニュアルも含め、高額な保険をかけて、維持することにしたという。
現在までにこの288GTOが走行した距離は2万3555km。エアコンやパワーウインドウといった装備は、もちろんフェラーリが純正装備したもので、この装備類を含めてトラブルは一切ない。
オーナーズ・マニュアル、車載工具、スペアキー、ジャッキもオリジナルのまま。2.8LのV型8気筒ツインターボ・エンジンを縦置きミッドシップしていることが、この288GTOのメカニズム、そして走りではもっとも大きな特徴となるが、それを自分の身体で実体験するには、もちろんそれを落札するほかはない。
そのように考えた参加者は世界に数多くいたのだろう。288GTOのオークションは最初から加速度的にプライスの盛り上がりを見せていった。200万ドル(約2億1400万円)を超えてもその勢いは止まらず、最終的には231万ドル(2億2717万円)で落札された。
ちなみに1995年式のF50は220万ドル(2億3540万円)、2003年式のエンツォ・フェラーリは(2億8248億円)という落札価格だった。オークション・シーンにおけるフェラーリは、まだまだ一定のバリューがあるようだ。
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