トヨタ「カローラ」なぜ新旧併売続く? 発売半年の販売動向とは

新車の販売において、新型モデルと旧型モデルが併売され続ける例は珍しいですが、トヨタ「カローラ」は半年以上併売が続いています。併売を続ける意義や、ユーザーが新旧モデルを選択するポイントは、いったいどのようなものなのでしょうか。

トヨタ「カローラ」新旧併売の意味とは

 2020年にフルモデルチェンジした新型「カローラ/カローラツーリング」は、先代モデルの「カローラアクシオ/カローラフィールダー」を廃止せず、新型モデルと併売しています。実際に併売の効果はあったのでしょうか。

カローラが新旧併売され続ける意義とは?
カローラが新旧併売され続ける意義とは?

 現在、カローラシリーズのラインナップは、新型モデルのカローラ(セダン)/カローラツーリング(ワゴン)、2018年6月にひと足先に登場した「カローラスポーツ(ハッチバック)」に加えて、ビジネスユーザー向けに先代モデルにあたるカローラアクシオ(セダン)/カローラフィールダー(ワゴン)がラインナップされています。

 新型カローラと先代カローラを比較すると、搭載されるパワートレインは新型が1.2リッターのダウンサイジングターボや1.8リッター自然吸気、1.8リッターハイブリッドなどを搭載するのに対し、旧型は1.5リッター自然吸気と1.5リッターハイブリッドの2種類。

 取り回しのよさを大きく左右する全幅は、新型の全車3ナンバーサイズに対し旧型が全車5ナンバーサイズ。

 そしてセダン同士の価格を比べると、新型が193万6000円からに対し、旧型は154万6600円からとなります。

 併売がおこなわれた理由について、トヨタは「法人のお客さまを含めた幅広いニーズに対応するために、旧型モデルのカローラアクシオとカローラフィールダーは、設定グレードや一部の装備を見直して、引き続き販売しています」と説明します。

 併売開始から半年以上が経過しましたが、実際のユーザーは両車をどのようにみているのでしょうか。

 トヨタの販売店に聞いたところ、旧型については「装備をだいぶ簡略化したうえで販売しているので、5ナンバー登録ではあるものの、実際商用ユースは多いです。オプションで装着できる装備も限られます。

 ただし、衝突被害軽減ブレーキは全車に標準装備されます。そのため、なかには近年重視される予防安全装備が装着されていればいい、といった見方をされる場合もあります」

※ ※ ※

 実際に装備表を見ると、例えば空調ではアクシオとフィールダーともにオートエアコンが装着されるのはハイブリッド仕様のみで、ガソリン仕様は、マニュアルエアコンです。

 しかし、衝突被害軽減ブレーキやレーンディパーチャーアラート(車線はみ出しアラート)、オートマチックハイビームを含む「トヨタセーフティセンス」は標準装備。時代に合わせた安全性能は保持している状況です。

 トヨタ以外のメーカーにおいても、旧型と新型が併売されることは珍しいですが、旧型においても求められる装備を備えることで、併売が意義のあるものになっているといえるのでしょう。

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1件のコメント

  1. カローラとカローラ2以上に違う車だよね
    日本では5ナンバーサイズは永遠なんだよ
    何処のメーカーもバカみたいに海外規格の統一コスト策を使いどころを間違った剛性に便乗して3ナンバーが当たり前みたいに宣伝すんじゃねーよ。

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