スカイラインGT-Rだけじゃない!? 異常なほど価格高騰している車5選

日本から流出してしまった個体も多数存在!?

●BMW「M3」

日本のツーリングカーレースでも活躍した「M3」(画像は「スポーツエボリューション」)
日本のツーリングカーレースでも活躍した「M3」(画像は「スポーツエボリューション」)

 1980年代に日本で高い人気を誇ったドイツ車といえば、1982年に登場したBMW2代目「3シリーズ」。BMWのエントリーモデルとして大ヒットを記録し、日本にBMWブランドを根付かした立役者です。

 そして、2代目3シリーズにはBMWのモータースポーツ活動を担当するBMW M社が開発した高性能モデル、「M3」が初めてラインナップされました。

 1985年に、ツーリングカーレースに勝つという目的で開発された「M3」は、最高出力195馬力を発揮する2.3リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載。

 外観も専用のフロントスポイラーとリアの大型スポイラー、サイドスカートが装着され、ワイドタイヤを収められるようにブリスターフェンダーが採用され、ひと目で高性能車とわかる迫力あるルックスとなっています。

 古くからBMWの高性能モデルを示す「M」のネームバリューは高く、モータースポーツ好き以外からも憧れのクルマで、さらにネオクラシックカーブームに乗ったことからM3の価格は上昇を続けています。

 そして、日本の中古車は程度が良く、オリジナルの状態を維持している車両ばかりだったため、海外のバイヤーに買われて欧州へと渡った個体も数多く、国内の在庫が激減し、現在は正規輸入車で600万円を下回ることはほとんどありません。

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●トヨタ「ランドクルーザー」

キング・オブ・オフロードに君臨する「ランドクルーザー」(画像は80系)
キング・オブ・オフロードに君臨する「ランドクルーザー」(画像は80系)

 トヨタを代表する本格的なクロスカントリー4WD車の「ランドクルーザー」は、過酷な環境でも高い走破性と信頼性を発揮し、世界中で人気のあるモデルです。

 日本では1989年に登場したセンターデフロック付のフルタイム4WD方式へと変更された「80系」が人気で、現在のシティーユースにも十分なほどに装備が充実し、内外装の質感も大幅に高められたことから、元祖プレミアムSUVとしても知られています。

 また1998年に登場した80系の後継車となる「100系」では、トップグレードに235馬力を発揮する4.7リッターV型8気筒ガソリンエンジンが搭載され、フロントサスペンションがダブルウィッシュボーン式の独立懸架となり、モデル途中では「アクティブTRC(トラクションコントロール)」と「VSC(ビークルスタビリティコントロール)」がオプション設定されるなど、プレミアムSUVとしての地位を不動のものとしました。

 この80系、100系ともに現在も高い人気を誇り、程度が良い個体のなかには500万円以上と新車価格を大きく上まわるものもあります。

 さらに海外でもランドクルーザーの中古車は人気が高く、比較的安価な個体は輸出されており、国内在庫も減少してしまいました。

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※ ※ ※

 絶版車には現代のクルマが失ってしまった魅力があります。これは海外でも同様で、ピークは過ぎたといわれていますが、依然として世界中で旧車やクラシックカーの価格の高止まりが続いているようです。

 ただし、古いクルマの維持にはそれなりの覚悟やお金、そして情熱が必要で、故障や部品不足は確実に起こります。

 どうしても古いクルマが欲しいという場合は、購入後のアフターフォローや部品の入手ルートなど、じっくりと検討した方がいいでしょう。

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