絶大な人気を誇ったのに、なぜ消えてしまったのか!? 一世を風靡した2ドアクーペ5選

まさにバブル景気を象徴する「外車」とは!?

●トヨタ「カローラレビン/スプリンタートレノ」

バブル期の大学生から圧倒的な支持を得た「カローラレビン」
バブル期の大学生から圧倒的な支持を得た「カローラレビン」

 トヨタを代表する大衆車の「カローラ」には、2代目から「カローラレビン」、姉妹車の「スプリンタートレノ」というスポーツグレードが存在。

 そして、バブル景気が始まっていた1987年に発売されたのが、シリーズ初のFFとなった5代目カローラレビン/スプリンタートレノ(以下、レビン/トレノ)です。

 レビンは固定式ヘッドライト、トレノはリトラクタブルヘッドライトと、フロントフェイスが異なるのは先代のAE86型を踏襲。

 なかでもレビンのスタイルはソアラを小型化したイメージで、高価なソアラは買えないというユーザーから人気となりました。

 トップグレードには、120馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒DOHCの「4A-GELU型」エンジンを搭載し、高回転まで淀みなく回るフィーリングが高く評価されます。

 レビン/トレノはレースの世界でホンダ「シビックSi」の後塵を拝しましたが、クルマとしての品質はさすがトヨタ車というべきレベルで、あらゆる面でシビックを凌駕していました。

●BMW「3シリーズ」

「六本木のカローラ」というフレーズが流行するほど売れた「3シリーズ」
「六本木のカローラ」というフレーズが流行するほど売れた「3シリーズ」

 1982年に欧州で発売されたBMW2代目「3シリーズ」は、BMWのエントリーモデルとして日本で大ヒットを記録しました。

 日本には1983年から正規輸入されると、当時ドイツ車のステータスは国産車よりもはるかに高く、車格が上の国産車よりも3シリーズを選ぶというユーザーが増えたことも、ヒットにつながったといえます。

 また、好景気を背景に円高も進んでいたため、正規輸入だけではなく並行輸入も盛んで、当時の雑誌には並行輸入の3シリーズの広告が数多く掲載されたほどです。

 ボディサイズは全長4325mm×全幅1645mm×全高1380mmと、いまの水準からするとかなりコンパクトで、2リッター以下のエンジンならば5ナンバー登録ということもあり、輸入車でも維持は比較的楽でした。

 もっとも人気があったのは2ドアクーペでした、4ドアセダンやステーションワゴン、カブリオレがラインナップされ、エンジンも1.8リッターから2.5リッターまで選べるなど、幅広いニーズに応えていたことも人気の理由です。

※ ※ ※

 日本において2ドアクーペの需要は1990年代がピークで、2000年代になるとスポーツカー需要の低迷もあって台数が激減してしまいました。

 1人か2人で乗るならば2ドアクーペで十分なはずですが、せっかくなら使い勝手の良い5ドア車やミニバンを選ぶという心理は当然のことでしょう。

 これは海外も同様で比較的安価な2ドアクーペはだいぶ減ってしまい、おそらくこの先も復活は難しいでしょう。

ホンダ シビックタイプRの詳細を見る

【画像】今見てもカッコよすぎる! 懐かしの2ドアクーペを振り返る(18枚)

「えっ!カッコいい!」 マツダの「スゴいSUV」登場! どこが良いの?

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー