トヨタが非接触サービス化加速へ 「オンライン商談」開始 将来的には決済まで視野に
トヨタは、オンライン上で販売店スタッフとのやり取りや見積もりなどが可能となる「オンライン商談」を2020年5月28日から全国開始しました。これまでのオンラインサービスとどのような部分が異なるのでしょうか。
トヨタが「オンライン商談」スタート!
トヨタは、2020年5月28日から公式サイト上の新しいサービスとして「オンライン商談」を開始しました。従来のオンラインサービスとはどのような部分が異なるのでしょうか。
従来、トヨタはオンライン上で利用出来るサービスとして、「販売店検索」、「試乗予約」、「オンラインシミュレーション(概算見積もり)」がありました。
今回、新たな取り組みとしてスタートするのは「MyTOYOTA」というお店とつながるサービスです。このMyTOYOTAは、トヨタ/レクサスで使用可能な共通IDを取得することで、販売店とのやり取りがオンラインで可能となります。
また、従来の本体価格とオプション価格だけのオンラインシミュレーション(見積もり)ではなく、店頭と同等の見積もり(諸費用や下取り、値引き)を含めた、商談が可能となりました。
オンライン上でも実際の販売店スタッフとやり取りをおこなうため、ユーザーそれぞれに沿った見積もりや支払いプランが作成できます。
さらには、MyTOYOTAでは月々の予算から絞り込んで「クルマ探し」が出来るようになるなど、これまでの新車購入の形が変わるようです。
オンライン商談の概要や開始した背景について、トヨタは次のように説明しています。
――オンライン商談のサービス概要を教えて下さい。
2020年5月28日から全国でオンライン商談を開始しました。当初は、170社程度ですがそのほかの販売会社・販売店でも順次開始していきますが、スタート時点ではトヨタ車のみでレクサス車は検討中です。
また、現時点ではあくまでも商談までがオンラインでおこなえるので、最終的な購入契約や決算は販売店でおこないます。ただし、将来的にはオンライン上で決算がおこなえるようにしていきます。
――オンライン商談を開始したきっかけを教えて下さい。
タイミング的には、新型コロナウイルスの影響によるものと思われがちですが、その前から検討されていました。
大きな要因として、以前から非接触サービスの導入についてお客さまから要望を頂いていました。そのお客さまの声が多くなってきたことで実施に至ります。
最近では新車を購入する際、販売店に来店される前には欲しい車種やおおよその金額感を把握しているお客さまが多くなっています。
そのような背景もあり、販売店に来店する前に出来る部分を『オンライン商談』で可能にしました。
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近年、さまざまな業種でオンラインサービスの取り組みが活性化し、直近の日本でも緊急事態宣言解除後、各地で「新しい生活様式」の取り組みが始まっています。
実際に首都圏の販売店スタッフは「オンライン上で出来ることが増えることにより、お客さまとのやり取りがよりスムーズになります。電話だと聞きづらいという相談ごとも気軽に聞いて頂けますので、これまでとは違う新車購入のあり方になると期待しています」と話します。
これまでクルマを購入するには、販売店に出向いて車種やオプション、支払い方法を検討することがほとんどでした。
また、なじみのない販売店は行きづらいという声も聞かれますが、オンライン化が進むことで、新車購入のハードルが下がることになりそうです。
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