なぜ「サンルーフ」を採用? 新型ハリアー&タフトで話題 需要低でも設定される理由
2020年6月に発売されるトヨタ新型「ハリアー」とダイハツ新型「タフト」は、ともにサンルーフが特徴的な装備といえるSUVです。サンルーフ自体の人気は以前より高くありませんが、これらの車種にサンルーフが設定される狙いとはなんでしょうか。
新型ハリアーに設定されるサンルーフにある仕掛けとは?
2020年6月はSUVの新型車種が多く発売されているといわれており、なかでもミドルサイズクラスではトヨタ新型「ハリアー」、軽自動車ではダイハツ新型「タフト」が注目されます。
そんななか、この2台には特徴的な装備としてサンルーフが設定されるというのですが、その狙いはいったいなんでしょうか。
日光を通すことで車内に開放感を与えるサンルーフは、近年発売されるクルマにおいては比較的珍しい装備となっていました。
サンルーフを製造する八千代工業に聞くと「昔はオプションで設定されるクルマが多かったのですが、いまはそれも減っています」といい、依然として高い需要がある海外向けに製造しているということです。
そんななか、ミドルクラスの都市型SUVとして新型ハリアーが発売されます。ハリアーは今回のフルモデルチェンジで4代目モデルとなり、発売は6月17日が予定されています。
新型ハリアーに設定される特徴的な装備が、トヨタ初採用となる「電動シェード付パノラマルーフ」です。
これは、一般的なサンルーフが備えるシェードを閉めることによる光の遮断のほかに、シェードを開けたままで調光をおこなうことができる装備です。
調光をタイムラグなしで切り替えられるだけでなく、調光時には障子越しのような光が差し込み、これまでのサンルーフでは実現できなかった車内の柔らかい雰囲気を実現します。
電動シェード付パノラマルーフを設定した新型ハリアーについて、チーフエンジニアを務める佐伯禎一氏は次のように話します。
「インテリアは豪華絢爛さの追求ではなく、上質ななかにもSUVらしいエッセンスを取り入れて、クルマが主張するのではなく、どんなシーンでもお客様の心の余裕を際立たせ、落ち着く空間を目指しました。
この空間に一役買うのが調光できるパノラマルーフです。調光ガラス技術に秀でたメーカーと共同開発したもので、障子のように柔らかな光を室内に届けます。
またハリアーというクルマづくりを通じて、調光ガラスの共創など日本のモノづくりに光を当てるという、私たちの思いや価値観を、ぜひ皆様にも感じていただければと思います」
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SUVでありながら都会派で、かつ高級感を楽しめることが特徴の新型ハリアーにとって、トヨタで初の搭載事例というのは、高級SUVとしての価値をさらに高めます。
ハリアーは歴代モデルのなかで、世界初となったプリクラッシュセーフティシステムの導入や、電気式4WDシステム(E-Four)を採用したハイブリッドモデルの設定など、先進的な装備を他車に先駆けて搭載。
今回の電動シェード付パノラマルーフも、新型ハリアーの高級感や先進性の演出にひと役買っています。
ちなみに、新型ハリアーに初搭載される装備としては、ほかに「デジタルインナーミラー(前後方録画機能付)」が存在。走行中の前後方向の映像が録画可能となっています。
全車標準でサス設定もボディー剛性設定もベストにできる。
後付けだとどうしてもアンバランス。