愛車を長持ちさせるには? 初心者でもできるクルマのメンテナンス3選
オイルのチェック方法やキズ消しのポイントとは?
●エンジンオイルや冷却水のチェック
クルマのエンジンは、金属パーツが複雑な形状で絡み合って動いており、金属の磨耗を抑えるエンジンオイルが重要な役割を果たしています。
このエンジンオイルが適量より少なかったり真っ黒に汚れていると、エンジンに不具合が起こることがあります。
エンジンオイルのチェック方法は意外に簡単です。平坦な場所にクルマを停車させエンジンをオフにして少し待ちます。
次にボンネットを開けます。ボンネットオープンレバーを引くと、ボンネットが一段持ち上がります。
ボンネット正面の中央あたりにあるレバーを引いてボンネットを開け、ボンネットステーと呼ばれる支柱を立ててください(車種によってはダンパーで自立するものもあります)。
次に、キッチンペーパーやティッシュを用意して、エンジンの脇に引き抜き用の輪っかのような取っ手が付いているオイルレベルゲージを引き抜き、付着したオイルを拭き取ります。
再度しっかり押し込んだら引き抜き、レベルゲージのどこまでオイルが付着しているかで量を確認することができます。
オイルレベルが低すぎる場合は、何らかの理由で蒸発したか、どこからか漏れている可能性があります。
多すぎてもエンジンへの負担が増えてしまうので、オイルがレベル内にあることが必要です。
また、オイルが真っ黒に汚れている場合は、交換するタイミングです。自分でオイル交換ができない場合は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどで交換できます。
エンジンオイルとともに確認したいのが、クーラント液(冷却水)です。エンジンは、稼働すると高熱になります。これを安定させる役目を果たしているのがクーラント液で、緑や赤っぽい液体のタンクがそれです。
目視で構わないので、クーラント液の量も確認してみてください。足りなければカー用品店やガソリンスタンドなどで購入し、補充すればOKです。
また、クーラント液が入っている「リザーバータンク」は、シールやパッキンなどから液が漏れることがあるので、これも確認しましょう。
タンククーラント液が足りなくなるとエンジンがオーバーヒート気味になり、重大なトラブルに発展する可能性が高まります。ぜひチェックだけでも忘れないようにしてください。
●キズ消し
自分で洗車をすると、身に覚えのないキズが見つかることがあります。ぶつけたり擦ってしまった場合だけでなく、洗車でキズを作ってしまうこともあります。
キズをそのまま放置しておくと、汚れが入り込んでしまったり、サビの原因にもなってしまいますし、何よりきれいにしたことでキズが目立つのは気になります。
そんなときに有効活用したいのが「コンパウンド」です。
コンパウンドは、カー用品店やホームセンターで手軽に購入できることもあり、手軽にキズ消しができると思われていますが、実際は塗装面についたキズを消すのではなく、周辺の塗装面をキズと同じ深さまで研磨し目立たなくするための研磨剤です。
塗装面を薄く削ることから、扱い方を間違えると新たなキズの原因になったり、最悪ボディの下地部分が出てしまったりと、逆効果になってしまう場合があります。
コンパウンドの上手な活用法のポイントは、小さい範囲から丁寧におこなうということが大切です。
コンパウンドにはたくさんの種類があり、研磨剤の粒子の大きさによって使い分けることができます。粒子が大きければ手早く表面を削れますが跡が残りやすく、小さい粒子ではキズを目立たないレベルまで仕上げるのに時間がかかります。
また、線状のキズの場合、ついつい周辺まで大きくコンパウンドを使用してしまいがちですが、使用する範囲をマスキングテープなどで仕切り、最小限に留めるほうが安全です。
さらに研磨剤は熱の影響を受けやすい性質を持っているので、乾いたスポンジなどでゴシゴシこすると、摩擦熱で塗装面を削りすぎてしまうこともあり注意が必要です。
濡らしたスポンジなどにコンパウンドを付け、キズ周辺をならしていくようなイメージで使うのがポイント。丁寧に時間をかけてゆっくりキズを目立たなくするイメージで施工することが大切です。
※ ※ ※
クルマは購入した時点から劣化していくものです。この劣化を最小限に食い止め遅らせることが、メンテナンスやカーケアの本当の目的です。
愛車の状態をしっかり把握しておけば、より楽しいカーライフを過ごすことができると思います。
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