マンションの駐車場で悲惨な事故 身近な危険は人が原因?

旧式の駐車場は、どんな点に気をつけるべき?

 では、新しい基準に基づく前の駐車装置はどのように対策するべきなのでしょうか。その答えについて、内閣府の政府広報オンラインではいくつかの呼びかけをおこなっています。

 まず、「運転手以外は駐車装置の中に入らないこと」です。同乗者の乗り降りや荷物の積み下ろし作業をおこなう際は、必ず駐車装置から離れた場所に移動することが大切です。

 続いて、駐車装置を操作する前に必ず周囲に人がいないことを確認しましょう。これは、回転台のある駐車場でも同様のことがいえます。

 しかし、操作盤の位置からだとクルマの影になってしまい、人の存在を確認できないケースもあるため、周囲を一周して十分に確認をすることが大切です。

 なかには、人の有無を感知するセンサーが取り付けられている装置もあります。しかし、その位置や姿勢によってはセンサーが反応しない場合もあるので、装置内に人がいるかどうか自分の目で確かめるように心がけましょう。

立体駐車場や機械式駐車場にはさまざまな注意表記が掲示されている
立体駐車場や機械式駐車場にはさまざまな注意表記が掲示されている

 また、装置の操作中も同様に、子どもや同乗者を近寄らせないようにしましょう。とくに、子どもの場合は細心の注意が必要です。小さい子であれば、保護者が手をつなぐなど、目を離さないようにしてください。

 装置を操作する際は、必ず慣れた人がおこないましょう。決して、不慣れな子どもなどに触れさせないようにしてください。万が一、危険性を感じた際はすぐに操作を中止できるよう、操作盤から離れずに周囲の安全を確認しましょう。

 そして、操作盤のボタンを固定して使用しないことです。大半の装置は、安全のためにボタンから手を離すと停止する仕組みになります。器具を固定すると、安全機能が作動せず、重大な事故に繋がる危険性も考えられます。

 最後に、入出庫の出入り口を開け放たないようにしましょう。前面扉がある場合は、クルマの移動を終えた後、必ず扉を閉めることで、人の出入りを防ぐことができます。また、侵入防止の鎖が用意されている場合は、鎖をかけてください。

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