日本で人気低迷も海外では大人気!? 三菱車が東南アジアでウケている理由とは
アジアにおける人気の秘密は、オフロード車にあり
三菱が海外で販売しているクルマには、日本では見られないピックアップトラックやSUVがあります。
例えば、日本では既に販売が終了した「パジェロ」は、オーストラリアや中東、南米そしてフィリピンでは新車で購入することができます。
また、パジェロをクロスオーバースタイルにデザインした「パジェロスポーツ」は1996年から世界各国で販売され、2015年からは3代目モデルとなっています。
パジェロスポーツは、地域ごとで車名が変わり、北米、南米、フィリピンでは「モンテロスポーツ」、英国では「ショーグンスポーツ」として販売されています。
このモンテロスポーツは、フィリピンにおける三菱の人気車種のひとつといわれ、頑丈なラダーフレームや本格的な優れたオフロード性能を持っています。
価格はフィリピンで199万8000ペソ(約423万円)と高額であるにもかかわらず、2017年にはフィリピンでミドルサイズSUVトップクラスの販売台数を記録しました。
そのほかにも、小型マルチパーパスビークル(MPV)として「エクスパンダ―」が人気です。
モンテロスポーツよりひと回り小さいものの、エクステリアはモンテロスポーツの屈強なデザインを踏襲し、7人乗りというMPVならではの広い室内空間を持っています。価格は100万ペソ(約210万円)と、モンテロスポーツより安いことも人気の理由です。
さらに、日本ではあまりみかけないピックアップトラックの「トライトン」も、フィリピンや東南アジア、さらには中東で「悪路に強い三菱のクルマ」として人気を集めています。
トライトンはタイで生産され、日本国内では2006年から2011年まで販売されていました。
フィリピンをはじめとした新興国の各国では、トライトンの走破性と積載能力が評価され、現地の日本人によれば、トヨタ「ハイラックス」よりも街で見かけることが多いクルマといわれています。
東南アジアや中東では、地域によっては舗装された道路が珍しい場所もあります。そのため、車高が高く、悪路でも壊れることがない三菱車が人気を集めています。
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三菱は、かつて日本国内でも「パジェロ」や「デリカ」などのオフロードに強いクルマを販売していました。海外ではそのイメージを活かし、パジェロやトライトンなど頑丈なクルマを販売して人気を高めています。
タイ、インドネシア、フィリピンなどの新興国では、価格が低い「ミラージュ」も人気を集め、2017年にはフィリピンに新しい生産ラインも追加されました。
三菱のクルマは、その頑丈さから海外では人気があります。リコール隠しや燃費不正などのイメージが強い日本国内とは、まったく異なる受け取られ方をされているようです。
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