アーミー仕様フェラーリが存在した!? テーラーメイドの「458アーミー」を作った人物とは?
フェラーリ本社のテーラーメイドで作られた迷彩色458イタリア
迷彩柄のフェラーリ458のオーナーは、ガレージ・イタリアを立ち上げたラポ・エルカン氏その人である。ラポ・エルカン氏は、フィアット・グループの元会長であった故ジャンニ・アニエッリ氏の孫にあたる人物なのである。

ラポ・エルカン氏は、2004年にフィアットに入社し、20代という若さで国際ブランドマーケティング部長に就任。また、フィアット「500」の販売計画を進め、フィアットブランドの建て直しに尽力した人物でもある。
フェラーリのテーラーメイド・プログラム導入の際には、そのアドバイザーにも招集されているほどだ。
そしてラポ・エルカン氏が有名なのは、そうした経歴よりもむしろ、抜群のファッションセンスとそのセレブリティにある。世界のファッショニスタのひとりとして、常にマスコミの注目を集めている(時にお騒がせな)人物なのである。
458イタリアを迷彩色でフルオーダーしても、フェラーリから許されてしまうというのは、こうした彼の生い立ちと経歴による。
そしてこの迷彩色の458イタリアは、フェラーリのテーラーメイドで、ラポ・エルカン氏のためにカスタムデザインされた、正真正銘のフェラーリお墨付きのカスタムなのである。
その証拠に、センターコンソールには、「458 ARMY」のプレートが正式に取り付けられ、しかもラポ・エルカン氏のサインまで入っている。
このフェラーリ「458アーミー」は、2010年にラポ・エルカン氏に納車され、2016年までエルカン氏が所有。チャリティーオークションで100万ユーロで売却されている。
そして、2017年のRM Sothebysオークション「Ferrari – Leggenda E Passione」にて、38万5250ユーロで落札されている。
Writer: VAGUE編集部
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