美しいと評された生粋のスポーツカーとは!? 優れたデザインのマツダ車5選
半世紀前に登場した超絶美しいクーペとは!?
●マツダ「MX-6」
1992年に発売された「MX-6」は、コスモやRX-7と異なるキャラクターの2ドアスペシャルティカーとしてデビュー。
外観は均整の取れたワイドボディかつ伸びやかなフォルムと、美しいボディラインが特徴のクーペで、当時のアメリカ車を意識したような印象があります。
搭載されたエンジンは、フォードブランドで販売されていた2代目「プローブ」と同じく、2.5リッターV型6気筒と2リッターの直列4気筒を設定。
MX-6は、同じくスペシャルティカーだった日産「シルビア」やホンダ「プレリュード」と異なり、V型6気筒エンジンによる余裕ある走りと豪華な装備で、贅沢な1台に仕立てられていました。
しかし、発売した時にはバブル崩壊後の景気後退が著しく、販売数が伸びることはなく1995年には生産を終了してしまいました。
●マツダ「ルーチェロータリークーペ」
1966年にデビューしたマツダ「ルーチェ」は、欧州車のようなスタイルの4ドアミドルクラスセダンで、人気となります。
一方、1967年の第14回東京モーターショーに、ルーチェとは異なる低く長い独特のプロポーションの2ドアハードトップクーペ「RX87」が展示され、これが1969年に「ルーチェロータリークーペ」として発売されました。
搭載されたエンジンは最高出力126馬力を発揮する655cc×2ローターのロータリーエンジンで、これを縦置きに搭載して前輪を駆動するFFを採用。なお、現在までで唯一無二のFFロータリー車です。
エンジンを縦置きとしたことで、ロングホイールベースによるエレガントなスタイルが実現し、公称最高速度190km/hの動力性能と美しいスタイルから、キャッチコピーは「ハイウェイの貴公子」でした。
しかし、大卒の初任給が約3万円だった時代に車両価格は145万から175万円と、非常に高価なクルマだったため、販売は低迷。1972年に生産を終了しました。
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今回、紹介した5台のうち4台は、奇しくもバブル景気のころに発売、もしくは開発されたモデルです。
おそらく、いまではありえないような企画が了承されたり、開発やデザインにもいま以上にコストが掛けられた時代だったのでしょう。
そうした背景もあって、後世に語り継がれるようなクルマが誕生したのだと思います。
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