トヨタが「“ミニ”FJクルーザー」公開してた!? 全長約4.3mの小型ボディに“ゴツ顔”採用! 画期的バックドア採用したSUVコンセプト「FT-4X」どんなモデル?

トヨタは「ニューヨーク国際自動車ショー2017」にて「FT-4X」というコンセプトカーを出展していました。一体どのようなクルマなのでしょうか。

まるで「ミニFJクルーザー」!?

 トヨタは、2017年にアメリカで開催された「ニューヨーク国際自動車ショー」にて、「FT-4X(エフティフォーエックス)」というコンセプトカーを出展し、話題を呼びました。
 
 一体どのようなクルマなのでしょうか。

ゴツ顔がカッコいいトヨタ「FT-4X」
ゴツ顔がカッコいいトヨタ「FT-4X」

 FT-4Xは、トヨタが開発したクロスオーバーSUVです。「アウトドアシーンを中心にクルマの新しいありかたを提案する、小型SUVベースのデザインコンセプト」として誕生しました。

 手掛けたのは、北米トヨタのデザインスタジオである「キャルティ(CALTY)」。

 アメリカにおいて「手軽さ」や「カジュアルさ」を好み、思い立ったらすぐにアウトドアに出かけたい、都市部在住の「ミレニアル世代」(30代半ばまでの若者世代)をターゲットとして企画されたものです。

 デザインテーマは「Rugged Charm(頑丈で魅力的)」とし、「Simplicity(複雑さを排除した目的にかなうシンプルさ)」、「Capability(様々な用途に応える多彩な機能・性能)」、「Durability(日常ユースでもアウトドアユースでも発揮される耐久性)」、「Lineage(ランドクルーザーなどトヨタの歴代SUVが備える伝統を継承)」といった4つの要素から構成されました。

 FT-4Xのボディサイズは、全長4249mm×全幅1821mm×全高1623mm、ホイールベースは2639mm。全長4.3mに満たないコンパクトなボディが特徴です。

 エクステリアは、「X(エックス)」をモチーフにした特徴的なスタイリングとしつつ、水平基調のグリルを採用して、トヨタの伝統的なSUVデザインを踏襲しました。展示されたボディカラーはオレンジです。

 TNGAプラットフォームを採用し、4WD性能も搭載することで、走る楽しさとタフユース性能を両立させているのも特徴のひとつ。

 アウトドアSUVらしく、冬に手袋をはめたまま握りやすい回転式のドアハンドルや、外部電源を利用できるコンセントも装備したほか、リアハッチは水平にも垂直にも開くことが可能で、状況に応じて使い分けられます。

 インテリアは、取り外し可能で外でも使えるオーディオやルームライト、飲料用ボトルとして使えるドアハンドル、センターコンソールに収納して普段はアームレストとして機能する寝袋、冷凍も可能な冷蔵ボックスと保温ボックスなど、アウトドアで役立つ装備やデザインを数多く採用。

 どんなときにどんな場所からでもアウトドアに出かけて活躍できるように作られています。

 公開当初はコンセプトカーといえども比較的リアリティのあるパッケージだったことに加え、そのデザインやコンセプトから「次期FJクルーザー」なのではないかと言われ話題になりました。

 特に、リアハッチやドアハンドルといったボディの仕様はもちろん、寝袋や冷蔵・保温ボックスといったさまざまな装備を搭載することで、そのままアウトドアに出かけられるという、コンセプトも非常に現実味があったのです。

 しかし、FT-4Xの初披露から約7年が経過した現在も市販化は実現しておらず、トヨタも「市販化の予定はない」としており、今後もユーザーの手元に届くという展開は残念ながら難しそうです。

【画像】超カッコいい! これがトヨタ「FT-4X」です! 画像を見る(30枚以上)

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