美しいと評された生粋のスポーツカーとは!? 優れたデザインのマツダ車5選
2020年に創立100年を迎えたマツダは、ちょうど60年前から4輪自動車の製造を始め、いまに至ります。これまで数々の名車が誕生しましたが、なかでも秀逸なデザインのモデルも存在。そこで、優れたデザインのマツダ車を5車種ピックアップして紹介します。
いまも語り継がれるカッコいいマツダ車を振り返る
マツダは2020年1月30日に創立100年を迎えました。コルクの製造で創業したマツダは、1931年に初の自動車である3輪トラックを発売、1960年には初の4輪自動車の「R360クーペ」を発売し、現在に至ります。
この長い歴史で数多くの名車が誕生しましたが、なかには秀逸なデザインのモデルが存在。
そこで、優れたデザインのマツダ車を、5車種ピックアップして紹介します。
●ユーノス「ロードスター」
1989年、マツダが展開していたブランドのひとつ、ユーノスから2シーターオープンスポーツカー「ロードスター」を発売。
当時、国内メーカーはオープンカー(乗用車)の生産から撤退しており、久しぶりのオープンカー、しかもFRのスポーツカーとあって、大いに話題となります。
外観は往年の英国製スポーツカーをオマージュしたようなデザインで、丸みを帯びた車体はコンパクトで軽快感があり、「人馬一体」をコンセプトに設計されました。
シャシは専用に開発されましたが、エンジンは既存のものを搭載することで、安価な価格を実現。手軽に乗れるスポーツカーとして国内外でヒットします。
また、ロードスターの成功によって、国内のみならず欧州メーカーも次々にオープン2シーターを発売するブームを巻き起こし、1980年代に消えかかっていたオープンカー文化をロードスターが再燃させました。
●ユーノス「コスモ」
バブル景気もピークを迎えようとしていた1990年、ユーノスからフラッグシップクーペ「コスモ」が発売されました。
世界初の3ローターターボエンジンを搭載するなど、まさに景気が良かったころの産物といえます。
外観はロー&ワイドな流麗かつ迫力のあるボディで、ロングノーズ・ショートデッキと古典的なスポーツカーのフォルムながら、曲面を多用したボディパネルによって新世代のGTカーをイメージさせました。
トップグレードに搭載した654cc×3ローターターボエンジンは280馬力を発揮し、トランスミッションは4速ATのみを設定。燃費は6.4km/L(10・15モード)ですが、実燃費はいまも語り継がれるほど悪かったといいます。
また、コスモには世界初となるGPSナビゲーションシステムが設定されるなど、先進的なメカニズムを採用していました。
価格は最上級グレードで530万円と高額で、バブル崩壊後にマツダの収益悪化という背景もあって、モデルチェンジすることなく、わずか4年で生産を終了。
その後3ローターエンジンは二度と作られることはありませんでした。
●アンフィニ「RX-7」
マツダが世界初の量産に成功したロータリーエンジンは、一時はセダンやステーションワゴンにも搭載されましたが、次第にスポーツカー用エンジンに特化し、進化の頂点を迎えたのが1991年発売のアンフィニ「RX-7」です。
外観は複雑な曲面を多用した流麗な美しいフォルムと、低く構えた小ぶりなキャビンによって、高い運動性能を予感させるピュアスポーツカーらしさを表現。
また、フロントフェイスは国産車で最後となったリトラクタブルヘッドライトを採用し、歴代RX-7のアイコンを継承しています。
エンジンは654cc×2ローターターボを搭載し、初期型は255馬力でしたが、後年、自主規制いっぱいの280馬力にアップ。アルミを多用した軽量なボディと、専用に開発された4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションにより、高い運動性能を誇りました。
そして、排出ガス対策が困難などの理由により、2003年に販売を終了。実質的な後継車は、最後のロータリーエンジン搭載車となった「RX-8」です。
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